ウィーン国立歌劇場合唱団のオーディションを受験した話 | バス・バリトン 山田 正裕 オフィシャルブログ

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オーストリア・グラーツ歌劇場で専属合唱団員として在籍する若手バス・バリトン歌手の日記です。

皆さんこんばんはやや欠け月

 
去年の11月の話になりますが、ザルツブルク音楽祭出演メンバーとなる、"ウィーン国立歌劇場"合唱団のオーディションを受けました。
 
 
ウィーン国立歌劇場は世界三大オペラ座のひとつで、音楽家なら誰しもが憧れる舞台です!また立ち見席が3€~(日本円で390円ほど)で鑑賞できるとあって、私もよく足をはこんでいます。
 
そんな夢の劇場の合唱団を受ける大きな機会を頂いたのは、遡ること1年ちょっと前。オーストリアの音楽大学に入学して2ヶ月が経とうとした頃、同じバスの同僚から『オペラ座のオーディション受けない?』とメールが。日程を聞くと3日後のこと...びっくりガーン
 
そもそもこちらのオーディションは、日本のように情報が告知されて期限内に申し込みしたら必ず受けれるわけではありません。
 
"Lebenslauf" と呼ばれるいわゆる音楽家のための履歴書、こちらには写真や基本情報、今までの学歴、オペラなどのレパートリー、コンクール受賞歴、マスタークラスの受講歴などを記し、各劇場に送る。また自分の演奏を収録したCDなどを同封する場合もあります。
 
それを審査したうえでオーディションを受けれると判断とした人に"Einladung"(招待)が届きます。これを貰うことだけでも相当大変なことです。
 
ただ同僚が教えてくれた時は合唱団のバスパートのみ追加オーディションがあることを知らされ、急いで履歴書を作り受験しました。その時は出演者の推薦のような特別措置だったので、上記のような苦労もなく受けれましたが、結果は狭き門で不合格アセアセ
 
また来年受ける機会があれば受けたい!と思い、去年夏の終わりに再び劇場に履歴書を送付しました。
 
そう、私はウィーン国立歌劇場専属団員の為ではなく、ザルツブルク音楽祭出演メンバーとしてのオーディションを受けていました。
 
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ウィーン国立歌劇場合唱団は現在92名の歌手から構成されており、1年間で約300日に渡り55演目のオペラを舞台で演奏、その他にザルツブルク音楽祭出演や、CD録音などの活動も行っています。
 
ただ数多くの演目が並行して行われるザルツブルク音楽祭では団員のメンバーだけでは足りなくなるので、特別にオーディションで全声種を若干名選抜されます。
 
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すると10月頃に劇場から招待を頂き、11月に2度目のオーディションを受けにいきました。
 
初めての時と違い、幅広い年代のソプラノからバスまで沢山の受験者が周りにいて、控え室の重苦しい雰囲気に気が滅入りそうになったのをおぼえています。
 
毎年傾向が異なると思うので明確ではありませんが、モーツァルトのアリアを含む計2曲を演奏。初めての時は現代オペラの新曲視唱(英語の歌詞付き)もあり、またちょっとした質疑応答も。
 
2曲と聞いて意外と少ない...と思われた方もいるかもしれませんが、あくまでコンクールではないのと1日に多くの受験者が来るので、いかに短い時間で自分の得意とする曲でアピールするかが大事だと思います。
 
肝心の演奏はあまり声出しができず不安もありましたが、なんとか納得のいく演奏が出来ました。
 
そしてオーディション翌日の夜に通知が........
 
なんと!!!
 
合格を頂き、劇場と契約することが出来ました爆笑おねがいキラキラ
 
一度絶望を味わいましたが、リベンジを果たせて本当に良かったです笑い泣き
 
早速先月から音楽祭に向けて稽古が始まっています!私は5演目、計21公演に出演します!
 
日程やプログラムなどの詳細はまた後日ブログにてお知らせしたいと思います。
 
お楽しみに音符
 
 

地球飛行機ルンルン星PCスマホ乙女のトキメキ

 

Youtubeチャンネル《ブラボーブラザーズ》のご紹介

 

 

2019年8月からオーストリアを拠点にYoutube活動をはじめました!!

 

2人組で普段は音大生、そしてオペラ歌手としてオーストリアの劇場のみならず、日本でも舞台で歌っています。

 

動画のテーマとしては『旅』『オーストリアに来る観光客に向けた有益な情報』そして私たちの経験を生かした『音大受験、ドイツ語圏の音楽留学』の三本柱で発信しており、《動画をみたら自分が海外にいる気分になれる世界観》をモットーに作成しています🇦🇹

 

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