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今日は1通のDMが人生を変えた3つのエピソードについてご紹介します。
ひとつめです。
少し前に、話題になったスタジオジブリ作品『借り暮らしのアリエッティ』の主題歌にまつわる話です。この映画の主題歌とサウンドトラックを担当したのはセシル・コルベルさんというフランスの女性歌手でありハーブ奏者でした。
今ならご存知の方も多いでしょう。
でも、この映画が公開される前まではほとんど無名の歌手でした。(フランスでは分かりませんが)なにしろこの映画を制作しているジブリですら、ある出来事があるまでは彼女の存在を知らなかったのです。
では、そんな彼女がどうして異例ともいえるジブリ映画の主題歌・サウンドトラックの起用に大抜擢されたのか?
答えは彼女のインタビューにありました。
「ヨーロッパで発売したCDがあって、それを感謝したい人に贈ろうとリストを作ったんです。ジブリさんは私が個人的に感謝を伝えたい相手だった。というのは、私は10年前からジブリのファン。作曲にあたってジブリ作品から多くのインスパイアを受けているんです。だから、”ありがとう”という気も日を伝えたくて、ちょうど1年前にジブリさんにそのCDを贈りました」
CDにはこう手紙が添えられていたそうです。
「私の作品はすべてジブリ作品に影響を受けています!」
素晴らしい「売り文句」ですね!
で、この手紙を読み、CDを聴いたプロデューサーと監督の目にとまり、無名に等しかったその名を世界に知らしめることになった、というお話です。
もうひとつ。
アコーディオン奏者で有名なcobaさんのエピソードです。cobaさんといえばこの曲で有名ですね。僕も好きです。
彼のアコーディオンとの出逢いは8歳の時。アコーディオン好きの父親からプレゼントされたのをきっかけに興味を持って演奏するようになったそうです。しかし、当時も今も日本でアコーディオンを本格的に勉強できる音楽学校はありませんでした。
そこで、彼は高校生のとき、意を決してある行動を起こします。当時、自分が使っていたイタリアのアコーディオンメーカーにDMを送ってみたのです。つたない英語で「アコーディオンを勉強できる学校はないですか?誰かいい先生はいないですか?」という内容の手紙を書いたのです。
それからしばらくして…
彼の並々ならぬ「熱意」と「想い」が通じたのでしょう。イタリアから返事が届きました。返事にはこう書いてあったそうです。
「イタリアではアコーディオンという楽器はメジャーである。イタリアにはいい学校、いい先生がいる。だからイタリアに勉強に来なさい!」
彼はその返事に心躍らせ、すぐにイタリア留学を決意しました。その後、イタリア語を猛勉強して、高校を休学し晴れてイタリアの音楽学校へ入学することになったのです。イタリアの音楽学校は10年制らしいのですが、彼は懸命に努力し、わずか4年で卒業。
そして帰国、今に至るそうです。
最後です。
これは有名な話。1996年にアラン・パーカーが監督して、マドンナが主演を務めた『エヴィータ』にまつわるエピソードです。
それまでマドンナは過去7作品の映画に出演していました。
ところが、残念ながら、どれもこれも評判がよろしくなかった。音楽の世界ではスーパースターであった彼女も、女優としてはボロクソでした。
しかし、『エヴィータ』の主人公に強い想い入れがあったマドンナはどうしてもこの映画の主役を務めたいと切望していました。そこで、彼女はどうしたか?
アラン・パーカー監督になんと14枚にも及ぶ手紙を書いたのです。自分がこの『エヴィータ』にどのくらい精神的に関わっているのか。自分がどれだけ主役にふさわしいかを書きしたためた手紙を送ったのです。
その熱意がアラン・パーカーを動かしました。
マドンナが主役に起用されたのです。
その後、マドンナは映画『エヴィータ』でゴールデン・グローブ賞(ミュージカル/コメディ部門)主演女優賞を受賞し、女優としても評価を得ることができたというお話です。
さて、1通のDMが人生を変えた3つのエピソードを聞いてどうでしょう。
それは「彼女、彼、だからできたんだ」と思ったでしょうか?
否!
DMを出すのは誰にでもできるはず。手紙だって、ハガキだっていい。いずれにしても、今日出したDMが人生を大きく変えるかもしれません。ビジネスチャンスにつながるかもしれません。
チャンスはいつも目の前にある。それに気付くか、スルーするか。
僕はスルーしたくないので、さっそく今日DMを送りました。
あなたはどうします?