ハーフガードのススメ 初級編 | CARPE DIEM BJJ 岩崎正寛の独り言

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日々の考察、気づき、試合レポート、昔話などを交えて柔術を語る



ハーフガードのススメを書くと決めたが、ハーフガードを最初から勧める事はまず無い。
十字固め、三角締め、デラヒーバ、ベリンボロなどの柔術の華型を出来るならやりたいと思うのが柔術を始める人の心理だからだ。
あの脚にしがみついてギリギリを攻防するスタイルは泥臭く華やかでは無い。
しかしどうしてもハーフガードをやりたくなった人へのアドバイスがあるとするなら
その1
「脇を差されるな」
ハーフガードの命綱は脇を差されない事にある。
脇を差す事は二の次でいい。差されてなければまだ起き上がり凌げる。
脇を差されると胸を合わせられて上半身を制される。
こうなると9割はもうダメだろう。
なので脇差しの攻防の防御を知る事がその1だ。
ポイントを一言、言うのだとすれば肩の位置がディフェンスの良し悪しを決める。

その2
「脚を組み替えろ」
ハーフガードの良い所はパスガードが足抜きしかない所だ。パスガードが限定されているから予測が付きやすい。
オープンガードに対するパスは機動力があり多種多様のアクションがありリアクションしなければいけない動きが多い。
とくに柔軟性の無い者には脚の可動域の限界があり防御範囲でディフェンスが出来るか出来ないかが決まる事が多い。
極論を言えばハーフガードは脚を挟んでいるだけで抜かれなければパスにはならない。
では脚を挟む力を鍛え続けて…とは言わない。
それでは限界があるのだ。
覚えなければいけないのは原理原則だ。
どんな形を取れば脚が引っかかるか、角度の調整が非常に大切だ。
しかし少ないバリエーションのパスだからこそ小さい動きで防御を覚える事が重要だ。

その3
「差したら起きろ」
ハーフガードのスイープの基本は差して起き上がりバックに付くか、テイクダウンの攻防に入るかで、重要なのは起き上がりやすい体勢を見つける事と、相手に潰されていても起きようとするプレッシャーを与える事が重要だ。
要するに差し起きはジャブなのだ。
決まっても決まらなくても良いけど相手の力量や体重の乗ってる位置を知るための重要な偵察役にもなる。
そこから股下に入っていったりと様々なバリエーションがある。
だから最初に覚える攻撃は差したら起きる事だ。