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読書をする為の強敵がいるとは考えなかった僕は
アルバイト先の気になる喫茶店では
安倍譲二さんの本だけを読む事にしたのですが
これも僕が思っただけで
読書をしようとした時は 当然ですはお客さんがおられないので
マスターが話しかけて来るのをどうさばこうかと考えるのです。
初めて伏見のストリップ劇場行きストリップを見た時の
マスターの変わりように驚いたのですが、
付き合い始めてからのマスターはとても話好きで
それにも驚いたのです。
これだけ話をするのならお客さんが来た時も話をすれば良いと思うのですが,
お客さんとは何も話をしないのです。
常連さんがいればマスターも話をすると思ったのですが、
アルバイトをしてからのお客さんの顔を思いだすと
日替わりを食べに来られる人の5割が常連さんだと思い
もしかすると話しかけられるのが嫌いな人が
ほとんどお客さんがいない気になる喫茶店に来られているのかもしれないと思い
一度マスターにお客さんには話しかけられないのか聞こうと思ったのですが、
僕は初めて気になる喫茶店に行った時の事を思いだし
お客さんと話をして常連さんが増えると嫌なのではないのかと思ったのです。
営業努力を何もしないのもマスターは今のままで充分と言われていますし
僕が売り上げアップの話をしても
取り上げてくれないのですから不思議に思うのです。
そして読書に強敵なマスターが話をしてきても
今から二時間は読書をさせて下さいと言う事にしたのですが、
マスターがそれで納得して僕に話しかけるのを辞めてくれるのかと
不安を感じながらその日は寝ようと思うのですが、
目を閉じると綺麗な女の人が綺麗な形の足をだした
ミニスカートを履いている所が浮かぶのなら良いのですが、
この日は目を閉じるとマスターが伏見のストリップ劇場には何時行きますか?とか
伊賀上野の城跡には何時行きますか?とか
読書だけではなく僕の睡眠も邪魔をするのです。
何度も寝返りをうち 寝付くのにそうとうな時間がかかったのです。
何時もの10倍は時間がかかったと思うのです。
夢ぐらいはマスターが出ませんように。
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