母の過去 404 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

404
 
サラ金では1日,過ぎるとデーターの登録され
お金が借りれなくなる事を
バーテンに聞き なにも関係がないバーテンを
怒り始めた元大工さんですが、
バーテンもただ黙って怒られる事はありません!
元大工さんに知らない事を教えてあげたのですから
感謝されても良い話です。
この場で店を辞めようかとも思ったのですが、
今辞めると働いた給料がもらえないと細かい事を
考えたのです。
今までさんざん店の売り上げを盗んでいるのに
まだ最後の給料をもらってから辞めないと
大損になる!
このオーナーなら間違いなく全財産をなくして
店を閉めるから給料は払いたくても払えない
状況になるに違いないと
ずる賢い頭で一瞬で計算すると、
元大工さんに5万円はなんとか自分でしますと言ったのです。
元大工さんはサラ金で借りれないのに何処で都合出来ると
聞くとバーテンは町金なら貸してくれる所もありますと
言ったのですが、
これは自分の給料をもらう為に場所は言わない事にしたのです。
給料日まではまだ6日もあるから
給料日の1日前ぐらいに言わないと直ぐに使い
結局は自分が損をすると考え
元大工さんには まだ審査がゆるいのか自分が
行って確かめて来ますと
言うと元大工さんは先ほどまでは怒っていた顔が
ダラーとニヤニヤ顔に戻って飲みに出かけたのです。
出て行く元大工さんの後姿を見送りながら
バーテンは今月で店が閉店かとボソッとつぶやき
高いお酒を3,4本 買い物袋に入れ始めたのです。
サラ金でお金を借りたのだから戻ってこないと
思い、他にお金にする方法はないかと考えますが、
お酒を盗む以外は売り上げをごまかすだけです。
店に金目の物は何もありません!
まさか椅子やテーブルを売るわけにも行きません!
そんな事をすれば警察に通報され逮捕になるから
赤字だとブツブツ言い 誰もいなくなったショットバーのカウンターを
拭き始めたのです。
カウンターを拭いていて考えるのは、
町金では100%お金はかりれると思うが、
1000%返せないから地獄を見るんだろと思うのです。
サラ金のような甘い取り立てではないから
どうしようも人間にお金を貸してくれるのです。
 

 

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