今日(8日)は奈良市議会6月定例会で設置された「議案審査特別委員会」の審査があり、私は持ち時間30分を目一杯使って質問しました。7月に改選を迎えているためか、本会議では質問者が少なく、3日間の予定が2日間になり、今日の特別委員会も、せっかくの質問の機会が与えられたのに、10人の議員のうち質問したのは8人。10分、15分で終わる質問がほとんどでした。

 本会議質問はテーマを自由に選ぶことができますが、特別委員会は、付託された議案や予算に限定されます。同時に付託された議案に関連した資料請求を行うことができるので、ここが知恵の絞りどころです。

 

 私は保健所での感染者追跡調査補助を人材派遣会社に委託する予算が提案されていたので、その背景に長時間労働があるに違いないと考え、保健所職員の昨年度の時間外労働の資料を求めました。案の定、年間の時間外労働の法定上限360時間を超える職員が31人、そのうち8人は特例として認められているもののこれ以上は絶対に超えてはならないとされている720時間を超えていました。最長は1,841時間でした。最長の職員は1年間に2年分働いたことになります。

 勤務が深夜に及ぶため、家族が職場まで迎えに来る、ウィクリー、マンスリーの賃貸マンションを利用する、ひどい場合は保健所近くまで引っ越した職員もいます。奈良市の人口10万あたりの保健師数は中核市60市中43位、1位の鳥取市の半分に過ぎません。保健師の抜本的な増員を求めました。実態を生々しく明らかにすることとが改善に向けての第一歩です。この問題では赤旗記者の取材を受けました。

 

 また新斎苑建設をめぐり、建設を受け入れた地元への還元策について、「覚書」「協定書」などの名称にかかわらず全ての合意文書の提出を求めました。その結果17本の合意文書が初めて公表されました。60年来の課題であり、「必要な施設だが、自分の近くにはきて欲しくない」となりがちな火葬場。これを受け入れた地域への一定の還元策は必要ですが、市民の税投入で作られる施設である以上、内容は公開してもらう必要があります。この問題では、奈良新聞の取材を受けました。