死んでもいる。

オトン会いにきたで。

手ぶらでゴメンやで。

その代わり、綺麗にしといたるさかいに。

仕事仕事で単身赴任ばかりで

あまり家に居らず

もうすぐ定年で、やっとゆっくり出来るって言うてたのに

定年間近で嘘みたいにコロッと死んでもーた。

オトンみたいにはなられへんし、なりたないわー。

オトンも酒好きやったから

一度くらいは一緒に呑みたかったけど

多分、おもんないやろなー（笑）

今日は何故かオトンの事を思い出します。

普段は悲しくも何ともないけど

たまにしんみりしますね。

友人が最近、お母さんを亡くしたそうで

悲しくて辛かった時に

何てことないお坊さんの一言で救われたそうです。

人は焼かれて灰になり

その煙が空に上がり

それは雨となり地に降る。

また空に戻り

また雨となり地へ戻る。

だから亡くなった故人は

いつでも、どこにでもいるんですよ。

って話し。

そうやな。

いつでもいるわ。

おばあちゃんも、オトンも

いつでもいるわ。

思い出した時、そこにいるんやわ。

ちゃんと会ってる。

人間はいつか必ず死ぬ。

悲しいけれど

でも、故人のことを覚えている人がいるうちは

ちゃんと、まだいるんやな。