無常 | マサヒロ★ドット★コム

無常

全ては無常で、水のように流れていく。


人の気持ちも、記憶も入れ替え可能で相対化されている。


それどころか、身体でさえも相対的なものにすぎない。





ある仏教の本で書かれている物語では


一人の男が、二匹の鬼の喧嘩場面に出くわしてしまった。


鬼の喧嘩の理由は、一つの人の死体がどちらのものかで喧嘩していた。


一匹の鬼(1)の味方をしたら、もう一匹の鬼(2)が怒って、男の手をもぎとった。


すると、味方をしてもらった鬼(1)が、持っていた死体の手を代わりにつけた。


それを見てまたも怒った鬼(2)は足ももぎとった。


鬼(1)は、足もまたすぐに死体の足で補った。


さらに怒った鬼(2)は、手も足も胴も、頭さえももぎ取ってしまった。


鬼(1)は頭も胴も手足全てを死体で補ってしまった。


そのうち争いをやめた二匹の鬼は、辺りに散らばった男の身体を食べて去った。


男は、身体全てが自分のものではなくなり


自分は自分なのか自分でないのか解らなくなり寺に駆け込み、仏教者達に話をした。


それを聞いた仏教者は、無我の理を感得して、尊い感じを得たという。


これは無我の教えをおとぎ話にしたものです。



相対性の認識が前提になってるのが解る。



分子レベルでは、つど変わっていく人間の身体。


気持ち、思想、信念も変わっていく。


そこに確固たる自分はなくて、流れの中での存在だという事。



それを理解し、受け入れていれば


何に対しても期待せず、求めずにいれる。



人から裏切られても


好きな人が離れていっても


もともと期待していないのだから、悲しみを感じなくていい。









そんなん無理~(/TДT)/


悟りを開くのは無理っす。


それに、人に期待しないというのも、なんだか寂しい。




でも


全ては無常。



少しだけ、楽になれる言葉かも。