小学生のとき、
ソフトボールをしていました。
そのときに、3度、
ファインプレーをしたことがあります。
今回は、それにまつわる話です。
【理論編】
人間は、自分の期待を超えたものに、
感動するそうです。
言い換えると、
予期通りの結果は、
評価されません。
私は小学生のころ、
ソフトボールをしていました。
セカンドで1番という、
中途半端なポジションだったのですが、
ものすごく褒められたことが2回あります。
一度目は、試合開始後の直後の、
初級でランニングホームランを打ったとき。
2度目は、ライトと抜けるライナーを、
横っ飛びでキャッチしたときです。
しかし、私の中での一番のファインプレーは、
評価されませんでした。
私にとっての一番のファインプレーは、
打者が打つ瞬間に、ボールが飛んでくる場所を予期して、
移動しておくことです。
それによって、ボールを取ってアウトにする。
これが私にとっての一番のファインプレーでした。
しかし、これはボールの移動を目で追うと、
自分がいるところにたまたまボールが来たように見える。
ですから、これを評価されたことは一度もありません。
これは社会全体に言えることでしょう。
しかし、本来は逆であるべきでないでしょうか。
目に見えるファインプレーを褒めていたら、
あえて動きだしを遅くしようとする人も出てくるでしょう。
なぜなら、そのほうが劇的なキャッチができるようになるからです。
普通のプレーをファインプレーにみせるように、
エンターテイメントしての技術を磨くのは、
よいことだと思います。
しかし、それを追及するのは、
高いレベルでの仕事をしてからで、
よいのではないでしょうか。
世の中には実際、
要領だけでうまく生きている人もいます。
でも、それを言っても仕方がない。
だから、自分で自分のファインプレーを褒めてあげましょう。
「今の自分、よくやった」と心の中で、つぶやいてあげましょう。
誰もあなたのファインプレーを評価できる目を持っていないのですから、
あなたがあなたを褒めるしかないのです。
これを専門家っぽく書くと、
セルフトークのコントロールと言います。
心理学用語では、内言(内言語)を自分で調整するわけです。
心理学的にも、効果が高いとされています。
高いレベルの仕事をしても、
低いレベルの仕事をしても、
結局は、給料は同じ。
だからこそ、自分で自分を褒めてあげてくださいね。
【実践編】
1 誰かに評価してもらいたい、あなたがしていることを挙げてください。
2 思いっきり自分で自分を褒めましょう。