コミュニケーションスキルが30分で驚異的にアップします!

 

 

 

Himalaya音声配信でも説明したが、年長者と会話をする際、極めて効果的な方法がある。


https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgxvzLDxjQfxDHtGZCfslSBZdtHhP

 

例えば相手が社長だった場合、
「社長が新入社員だったころは…はいかがでしたか?」
と訊ねることだ。


「…」は、社屋の構造であったり周囲の町並みであったり、場合によってはボーナスの額でも構わない。
要は、現在と比較して明らかに変化しているものでれば”概ね”OKだ。


ここで注意すべきことは、「新入社員だった頃」とか「学生だった頃」という具体的な時代表現を用いることだ。
間違っても「若かった頃」などと言ってはいけない。


ほとんどの人間は、実年齢よりも自分は若いと思っている。
一例として、とあるスーパーで「シルバー用品」というコーナーを設けたらさっぱり売れなかった(品物は大人のおむつであったり、杖だったり)。
ところが、コーナーの名前を「シニア用品」と変えただけで、ずいぶん売れるようになった。
「自分はシルバーじゃない」という内心の反発が、そのコーナーから高齢者層を遠ざけていたのだ。
個人的には、(品物にもよるが)「シニア」よりも「大人の」という形容詞の方がもっと喜ばれると思っている。


年長者に「昔のこと」を訊ねる理由は、記憶には「浄化作用」があるので、(虐待やいじめなどの例外を除けば)昔の記憶は実際よりも美しいものとして残るからだ。
多くの年長者が「昔は良かった」と口にするのは、記憶の「浄化作用」が働いている証左だろう。


映画で昭和30年代を回顧するブームが一時期起こったが、実際の昭和30年代は現代よりもはるかに犯罪の認知件数が高いなど、決して快適な時代ではなかった。

高度成長という勢いを斟酌しても、現代よりも「いい時代」だと評価するのには躊躇を感じる。
昭和30年代を「美しく回顧している人たち」の記憶からは、苦労などの経験はきれいに「浄化」されているのだろう。


年長者が当時のことを嬉々として話し始めたら、しっかり耳を傾けてどんどん話してもらおう。
コミュニケーションにおける最も重要なスキルは「聴く力」なのだから。