不倫なんて日常茶飯事。私は、不倫相手宛の内容証明くらいソラんじることができます。

真実から目を背けたい人は、決して読まないで下さい。

 

日本を代表する古典文学「源氏物語」(紫式部作)は、日本のみならず世界中で翻訳されて高い評価を受けている作品です。

大学受験の古文で読んだだけの人も多いのではないかと思うほど、かなり長編の作品です。

実は私も、つまみ食い程度しかしていません。

 

主人公の光源氏が超イケメンのスーパースターで、数々の女性遍歴を重ねていくところは多くの人の知るところでしょう。

とりわけ、父である帝の正妻の藤壺に憧れて思いを遂げてしまったり、幼い紫の上を連れてきて自分好みの最高の女に育てようとしたところなど、「こいつ、何でもありの腐れ外道かよ!」と、つい言いたくもなります。

 

しかし、スーパースター光源氏も歳をとると過去のしっぺ返しを食らうのです。

正妻である女三の宮を、頭の中将の息子である柏木に寝取られ、女三の宮は懐妊してしまうのです。

光源氏が、女三の宮が懐妊した子が自分の子ではないことを知るのは、女三の宮の部屋で見つけた柏木からのラブレター!

この時、光源氏が受けた衝撃は想像を絶するものだったに違いありません。

当時は、妻を寝取られたなどは決して公言できなかったため、柏木の子を光源氏は自分の子供として育てるはめになります。

 

時は移って現代、橘玲著「言ってはいけない」に、「イギリスの生物学者ロビンベイカーは、平均すれば男性の10%は他人の子供を自分の子供と誤解して育てている」と書かれています。

最高裁平成26年7月17日判決は、推定を受ける嫡出子(片方が刑務所に出所していたなどの例外的場合を除く普通の夫婦間で生まれた子供)は、嫡出否認によってしか父子関係を解消することができないと断じました。

つまり、嫡出否認が可能な期間(夫が子の出生を知った時から1年以内)を過ぎれば、その後DNA鑑定で父子関係ゼロとされても法律的な親子関係を切ることはできなくなったのです。

 

子の法的地位の安定を優先したようですが、個人的にはこの判決には反対です。

不義密通の子を、わが子同様に可愛がることのできる父親は少数派でしょう。

場合によっては児童虐待に発展するかもしれません。

子の方としても、成人後、血のつながりのない法律上の父が困窮すれば、扶養しなければならない義務が発生します。

 

虐待されかねない状況で育てられ、長じたらその相手を扶養しなければならない…子にとっても残酷な結果をもたらしかねません。

昨今は手軽にDNA鑑定もできるようになりました。

恐れている事態が頻発しないことを、ただただ祈るばかりです。