私は、「最短で結果が出る超勉強法」で最短距離で成果が出る方法論を書きました。
四角い紙の端っこの2点を結ぶのは直線よりも紙を折り返した方が速いというような内容で、その方法論については今でも自身があります。
最近気が付いたことは、「考える」ことをすっ飛ばして最短距離を行こうという風潮が蔓延していることです。
法律科目の事例問題だと「どうしてそのような結論になるのか?」「異なった結論に至るにはどのように考えればいいのか?」という思考プロセスをすっ飛ばして、いきなり結論とそのプロセスを丸暗記しようとする人が少なからずいます。
受験数学だと、チャート式の例題を(理解することなく)丸憶えしようとする受験生も同じです。これは暗記数学の間違った理解です。
ネット社会になって静かに時間をかけて考える時間がとれなくなったというのが、もしかしたら大きな理由なのかもしません。
常に追いまくられているような感覚で生きているからでしょう。
「SNSのコメントに対していち早く回答しなければならない」「一刻も早く新しい記事をアップしなければならない」などという、一種の強迫観念にせき立てられている人が少なくないように感じられます。
(現実は、当人が考えているよりも、はるかにはるかに周囲の人たちは当人のことについて関心がないのですが)
忙しくてじっくり考える時間のない人は、法律の事例問題や数学の問題に対しても最短の回答を求めてくる傾向があります。
しかし、現在の私のレベルでは「それは絶対ムリ」と言わざるを得ません。
じっくり考えるプロセスを経ることなくして、試行錯誤が必要な科目をマスターする術は、少なくとも私は知りません。
私の唱える最短距離は、あくまで「試行錯誤」した上でのことであり、どんな応用問題が出ても原理原則から考えることができる方法論です。
「考え、試行錯誤する」プロセスには最短距離はないと思っています。
余計な時間を浪費することなく、しっかりと考える時間を確保することにこそ方法論の神髄があるのです。
外国語をある程度のレベルまでに達するのであれば、考える力はさほど必要ではありません。ひたすら覚え込めばそこそこのレベルにはなれます。
しかし、試行錯誤が必要な理数系の科目や法律や経済学の事例問題は、よほど低レベルでない限り丸暗記では対処できません。
外国語でも、著名講師たちのようにロジカルに教えなければならない方々も同じでしょう。
「考える」というプロセスに最短距離はありません。
ネットを遮断して自分の頭で試行錯誤する時間がどれだけ確保できるかが勝負だと思います。
幸か不幸か多くのライバルたちはネットで忙しくしているので、ほんの少し考える時間を確保すれば・・・少なくとも試験対策としては大丈夫でしょう(^^;)
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