最近「格差」論争が盛んです。
貧富の格差が広がると男女の結婚形態が変わってくるのではないだろうかという素朴な疑問を感じました。
男性3人と女性3人しかいない世界を想定しましょう。
男女共に結婚年齢で結婚意欲があるとします。
男女共に心身の魅力という点では同じ程度に高いものの、男性の財力には差があると仮定しましょう。
話を単純化するために、女性は全員財力がないと仮定します。
3人の男性の財力の比が2対1.5対1くらいだったら、おそらく3人の男女は3組のカップルになってそこそこ満足に暮らすでしょう。
財力が1の男性と結婚した女性は少々不満かもしれませんが・・・。
3人の男性の財力の比が10対5対1だとすると、女性の立場からすると「とても貧乏な男性と結婚するよりも豊かな男性と結婚した方が自分と子どもの将来にとって有益だ」と考えても無理のないことですよね。
その結果、豊かな男性が2人の女性と結婚し、貧しい男性はあぶれてしまいます。
法律は一夫一婦制ですから、豊かな男性の妻は正妻と妾というとになるのでしょうか。
明治時代から比較的最近まで堂々と存在した男女の形態ですよね(今でも少数派ながら存在しています)。
明治・大正の世の中では、貧しい男性は結婚にあぶれることが多かったのかもしれません(真偽は不知です)。
男性の財力の格差が開いてくると、このような時代に戻ってしまうかもしれません。
しかし、忘れてはならないのは、現代では女性の財力(稼ぐ力を含む)が向上しているということです。
女性の財力の向上は、(事実上の)一夫多妻制への移行を阻止する要因となるはずです。
とはいっても、出産や育児における十分な保護・保障がなされていない日本では、女性は財力という点で男性に依存せざるを得ません。
かのアメリカでも、経済的には女性が男性に依存せざるを得ないというのが一般的だそうです。
時代の流れは、男性の財力格差をますます拡大させる方向です。
女性の出産や育児がハンディにならない社会を築くことこそ、一夫多妻への移行というような時代の逆行を阻止する意味で最も重要なことではないでしょうか。
これはあくまで私が机上で考えたことですので、個人的な試行錯誤にすぎません。