今の日本の高齢者たちは、自分たちが納付したよりはるかに高い金額の年金をもらい、はるかに高い医療費補助をもらってます。


積み立て方式を採用しなかった結果です。


高齢者の年金や医療費は現役世代や若年世代が支払っており、このまま少子化が進めば現役世代や若年世代が高齢者になるときには自分が支払った年金掛け金や保険料の半分、いや4分の1も受け取れないでしょう。


現役世代や若年世代が支払ったお金を、(表現は悪いですが)高齢者が食い尽くしているからです。


ちなみに、高齢者優遇はストックお構いなしで適用されます。


日本の個人金融資産約1兆6000万円の約6割を65歳以上の高齢者が持っているのです。

数千万円の貯蓄があって借金ゼロの高齢者が、年収500万で住宅ローンと教育費をかかえている現役世代を搾取しているのです。

現行制度では、所得であるフローの収入がない高齢者は(どれだけたくさんのストックを持っていても)社会的弱者とみなされるからです。


振り込め詐欺の被害者に高齢者が多いのは当たり前です。

電話一本で数百万円の現金を用意できる現役世代や若年世代はほとんどいないでので騙さても取られる心配はありません。

ないところからは取れません。


高齢者の医療費補助は彼らの病院ホッピングを促し、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科・・・と、安価な自己負担で毎日薬漬けになっています。


こんな話があります。


総合病院の待ち時間に、いつも顔を合わせる5人の高齢者がいて仲良くなりました。

いつも5人で待ち時間を楽しいおしゃべりで過ごしていました。

ある日、その一人であるAさんが病院に来ませんでした。

心配したBさんが、

「Aさん、どうしたんだろう。病気にでもなったのだろうか?」

と呟きました。

Cさんは、

「早く元気になって病院に来てくれるといいねえ」

と。


当たらずとも遠からず・・・なのです。


一方で、子どもの貧困は世界的にトップレベルにあります。

アメリカに継いで先進国中堂々2位をキープし、ただでさえ少ない子どもの6人に1人は貧困状態です。

自治体の手続によっては、事前に医療費を支払わなければならないため、病苦にあえでいても医療にアクセスできません。


子は親を選べません。


日本の子どもたちも親を選べません。

政策当局をはじめとする愚かな親世代をもったせいで、貧困にあえいでいます。

薬漬けの老人たちの犠牲になって、本当に必要な薬さえ与えられていません。


子どもの頃に満足な栄養を与えられず満足な教育を与えられないと、その後の人生においても心身共に厳しくなるのです。

貧困の渦中にいる子どもたちは、将来展望が閉ざされています。


にもかかわらず、消費税を17%にという提言が平気で出てきます。


これ以上の敬老の押しつけはごめんです。

未来の子どもたちのために使うのであれば消費税アップも我慢できますが、たくさんの資産を持っている高齢者のためにこれ以上の税負担をするのは我慢なりません。

消費税アップで一番苦しむのは、とりもなおさず貧困層の子どもなのですから。


消費税アップの逆進性をカバーする効果的な制度がない以上、消費税アップは貧困にあえぐ子どもたちを犠牲にして(たくさんの貯蓄を持っている)高齢者を薬漬けにするだけです。


悲しすぎる”不都合な事実”を直視しましょう。