以前、エネルギーに関するポートフォリオ(?)についてツイートしました。


シェール革命とそれに伴う原油安、米国が国内でダボついた原油の輸出を解禁するのも時間の問題と思われることから、わが国で最適なエネルギーミックスを専門家の方に考えてほしいという内容でした。


文字制限があったので、原子力(ゼロはムリ?)くらいしか書けなかったのですが、原発再稼働の必要がなくなると誤解されたようです。


まず、原発だけについて誤解を解いておきます。

原子力の発電効率の圧倒的な高さと二酸化炭素排出ゼロという点を斟酌しますと、将来の日本のエネルギーミックスから原子力を完全に排除してしまうことには躊躇を憶えます。


国内の原発をすべて止めたとしても、もし韓国にある原発が事故を起こせば、日本国内に甚大な影響が及ぶ訳ですから。

風は西から東に吹いてきますよね。


そう考えると、再稼働云々の議論もさることながら、(日本国内であろうと近隣諸国であろうと)将来原発事故が起こった時に備えて、十分な対応策を講じておくことが何よりも重要であると考えます。

福島原発の(ある意味)貴重な教訓を将来に生かすことです。


そこで、今回の本題であるエネルギー革命について考えていきたいと思います。


シェール革命に端を発するエネルギーの供給過剰は、これから紆余曲折はあるものの、長期的には世界的なエネルギー価格下落をもたらすでしょう。


ジム・ロジャーズ氏は意地になって、原油や天然ガスの価格は上がるのでロシアは買いだと主張していますが、私はそうは思いません。


資源国と資源消費国の間でのパワーバランスが変わり、資源消費国である先進国の交易条件は、かつての資源安の時代のように、向上すると思います。


エネルギー価格低下の恩恵を受ける業種としては、まず航空業界が挙げられますよね。

そうはいっても、日航と全日空の株を買えばいいかというと、必ずしもそれでOKとは言えません。

航空業界全体にとっては恩恵であっても、厳しい企業間競争で生き残れるどうかは別問題ですから。

(アメリカでシェール関連企業が倒産しているのと同じです)


こういうときは、消去法を考えましょう。

航空業界全体が伸びると、その煽りを受けて構造不況業種になりかねないのは、鉄道ですよね。

LCCが日本全国の地方空港を飛び回るようになると、新幹線とて安泰ではなくなります。

ましてや、リニアなんて無謀そのものでしょう。


シェールガスの輸入がまだであっても、天然ガス価格が低下して発電等に利用されれば、副産物である水素が大量に取れます。

トヨタ自動車が特許を解放してでも水素インフラを進めようとしている意図がクリアになるますよね。

せっかくの大きなインフラ整備のために、昔の「ベータ対VHS」のような不毛な戦い(失礼)をしている暇はないと読んだのでしょうか・・・トヨタは。


燃料安によって世界的に航空業界への追い風が吹けば、世界的に航空運賃は益々下がるでしょう。


航空運賃が下がれば、膨大な人口と急増する中間層を持つアジア諸国からの来訪者が増えると予想されます。


仮に現在の円安が円高方向に振れたとしても、アジア諸国の人々が必ず来てくれる施設が日本にはひとつだけありますよね。

北朝鮮の金正男までもが遊びに来てしまった(笑)鼠の大国です。


円高になって百貨店や和食レストランに来なくなっても、鼠の大国だけは例外です。

地方のマイルドヤンキーも、鼠の大国だけは特別扱いしているようですから。


では、USJはどうかと問われると・・・いささか躊躇します。

USJは、来場者数増を受けて、上昇したコストに上乗せする形の入場料の値上げを繰り返しています。

電力やガスのような独占企業と同じようなやり方で価格改定するのは、「需給」を無視した値決めであって感心しません。

ディズニーよりも入場料が高いというのは・・・株式の取得に不安を感じます。


エネルギー価格の低下は、(実は環境に最も優しくないと言われる)太陽光発電関連を窮地に追い込むでしょう。

現に、中国資本が多いと言われるソーラーパネル関連企業はどんどん倒産しています。

白い犬のお父さんの会社も大規模ソーラー施設を持っていたのではないでしょうか???



身近なところでは、ハイレゾはこれからの主流音源となるでしょう。

しかし、ソニーに対して楽観視はできません。

ソニーはハイレゾのプラットホームを複数作ってしまい、利用者としてはとても扱いづらいものになっています。

アップルの扱いやすさとは雲泥の差があります。

アップルに中身をごっそり持って行かれないかという危惧があります。

中高生のころからのソニーファンとしては、せっかくの技術力を存分に生かしてもらいたいと願っていますが、株主になるのは遠慮しときます。


格安スマホの普及なんて当たり前の現象でしょう。

年末に3万円弱で買ったレノボのノートパソコンのディスプレーの美しさや操作のし易さは想像を超えたものでした。

数年前には20万円未満のノートパソコンがほとんど存在しなかったことを考えると、スマホの近い将来が見えますよね。

もっとも、スマホとしてではなく、ファッション用品として売られているiPhoneあたりは別かもしれませんが。


大雑把な色分けをしてしまうと、将来的に重電は期待ができるのに対し、軽電にとっては厳しい時代でしょう(「重電」、「軽電」という表現は自信なしです)。

日立や東芝はグッドでパナソニックやシャープは厳しくなる・・・のでしょうか?


ちなみに、4Kは一過性の輝きを持つでしょうが、8Kが控えているということを忘れてはならないでしょう。

8Kでなくとも、最近のテレビは画面が美しくなりました。

カメラの技術が進んだおかげでしょうか?

4Kを買ってしまった方々には申し訳ないのですが、数年前買った亀山モデルが、まるで生まれ変わったように美しい画像を見せてくれてます(^^;)


以上はあくまで私の独断と偏見に基づく分析です。


そして、私自身、トヨタ自動車と鼠の大国の株式を持っています。

日立製作所も持っています。


読者を煽って、自分の持ち株の値を上げておいて売り抜こうという悪意があるかも知れません(^^;)


そうでなくとも、取得価格を10%以上割り込めば自動的に売却することになっています。


ということで、投資はあくまで自己責任でお願いします。