私は、中学時代に軟式テニス部に入っておりました。
当時、わが校はおそらく県下でも最強で、練習も半端なものではありませんでした。
私もご多分の漏れず、朝練にも合宿にも積極的に参加して、明けても暮れても部活の生活でした。
幸いにして、レギュラーの座を落ちたことはなかったのですが(わが校でレギュラーになる方が市内大会で上位に食い込むよりよほど難しいほど層が厚かったのです)、同級生に飛び抜けてうまいKくんとう人物がいました。
何と、彼は2年生の時からレギュラーに入っていたのです。
私たちはよく
「あいつは特別だな~。俺たちとは違うんだよ」
と言っていました。
Kくんとはその後も親しくしてしており、高校生の時は国体2連覇までやってしまったり、40歳超えても、実業団のシニアでなく一般でプレーしている鉄人でした(もしかしたら今でも一般でプレーしているかもしれません)。
ある日、彼と居酒屋で酒を酌み交わしていたとき、
「お前は、本当にどうにもならないくらい強かったな~」
と私が昔話を始めました。
彼が、
「そりゃあ強くならなきゃおかしいぜ。俺は、部活でヘトヘトになって帰宅してからも毎晩素振りをしていたんだからなあ」
と言ったのには驚きました。
私たちは「彼は身体能力が違うのだ」とばかり思っていたのですが、きつい練習の後で人より毎日努力していたのです。
勉強の話になって恐縮ですが、私が高校に入学したとき英語の厳しい先生が
「高校生になったら、1日4時間は家庭学習しなければならない」
とおっしゃいました。
私は、1年生のころは部活とかやっていて、なかなか1日4時間のノルマは難しかったのですが、2年生の頃から、
「4時間を挽回するためには、最低1日4時間15分はやるようにしよう」
と、少しだけ人並みよりも努力をするようにしました。
つまり、コンスタントに少しだけ人より努力するように心がけたのです。
したところ、しばらくしてから成績が急上昇しだしました。
気をよくした私は、時間だけでなく、あれこれ勉強方法を工夫するようにして、4時間15分をキープし続けました。
結果として、田舎の公立高校ながらトップの成績を取れるようになり、勢いで東大現役合格まで果たしました。
Kくんの話を聴いて、「人より少しだけ」毎日やることが、運動でも勉強でも強くなる共通点だと感じた次第です。
一気にたくさんやろうとしても決して長続きません。
ペースを乱してしまうのがオチです。
毎日、「人より少しだけ多めの努力」の継続が大きな差になるのです。
勿論、方法論はもっと大切ですが・・・。
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