首都圏ではまだ早いかもしれませんが、1月入試の学校を受験するのであれば、そろそろ過去問を本格的に解いておきましょう。


受験校すべての過去問は揃ってますよね。

アンパイの併願校は大丈夫などと侮っていると、大変なことになります。


第一志望校と押さえの学校では、当然、過去問を解く比重も異なってきますが、どんなにアンパイだと思っても最低過去2年分くらいは解いておいて下さいね。


理想的には、第一志望~第三志望くらいの過去問は、実際の試験時間に合わせて解くようにしましょう。

1月入試の場合でしたら、最低でも冬休み中にはやっておく必要があります。

塾のスケジュールもありますので、実際の試験時間に合わせて解くことのできる日は限られてしまいます。

ですから、早めに日程を押さえておくようにして下さい。


実際の試験時間に合わせて過去問を解いておくと「体内時計」のようなものができるのです。


私自身が大学受験した時もそうでしたし、娘の中学受験の時もそうでした。


娘は、某学校の本試験に時計を忘れていって、教室内にも時計がなかったのですが、試験問題を解きながら「この問題にさしかかっているということは30分くらい経過しているな」と「体内時計」でわかって、慌てずに済みました。


親としては本当にハラハラものでしたが、事前に作っておいた「体内時計」のおかげで事なきを得ました。


第一志望校の過去問はできれば2回くらいはやって下さいね。

過去5年間を2回転すると10回解くことになりますが、実際の試験時間に合わせて解くのは2~3回で十分です。

後は、科目ごとに時間を決めて別々に解いていくくらいしか日程の余裕はありませんから。


親御さんの中には、「過去問と同じ問題は出ないから時間の無駄だ」とか「2回も解いたら答えを憶えてしまうから無駄だ」といわれる方がおられます。


しかし、過去問を解くのは実力診断ではなく、その学校の問題傾向に慣れてしまうことが目的なのです。

当然、2回目くらいになると点数はよくなりますが、そんなことは気にしなくてもいいのです。


ほとんどの学校が、毎年、同じような形式の問題を出題しますので、形式に慣れておくだけで断然有利になります。

特に子どもは、「慣れ」によって実力を普段よりはるかに発揮できることが多いので、「慣れ」をつくっておくことによって確実に点数が上がります。


傾向が変わったらどうするんだ?


という考えもありますが(当然、私も考えました)、その時は受験生が全員同じ条件になりますし、全科目で傾向が変わることはまずあり得ません。


「わが子の年だけ変わるんじゃないか?」という不安は誰でも持つものですが、ほとんどの場合終わってしまえば「過去問と同じ傾向だった」で済んでしまいます。


昔の東大の国語の問題では「感想文」が出題されていましたが、私が受験した年から「要約せよ」に変更されました。

いささか驚いた憶えがありますが、感想文でも課題文を適宜要約してそれに対する考えを書くわけですから、考えを省いて要約部分を増やせば済むだけだと冷静に割り切りました。

傾向が変わったのは、全科目でその部分だけでした。


しっかり過去問を解いておきましょう。

これがその学校合格のための最短距離なのですから。


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