もうすぐ11月です。


私が昔から言っていた中学受験”大逆転”の季節が近づいてきました。


なぜか、11月ころから力を出して思いもよらなかった上位校に合格するお子さんが毎年けっこういるのです。

おそらく、直前の2ヶ月程度の期間の集中した勉強が、試験日当日に結果として表れてくるのでしょうね。


私ごとで恐縮ですが、大学受験の時、高校では「日本史」も「世界史」も授業が終わっていませんでした。

おまけに、一次試験の理科を「物理」から「地学」に変えたのが年明けという有り様でした。

直前に、箪笥の中から「地学」の教科書を引っ張り出してきたのを今でも憶えています。

当時は、東大独自の一次試験がありましたので、3月3日が一次試験でした。

年明けしてから、毎日12時間規則正しく机に向かい、2月後半の早稲田受験を除けば毎日12時間は勉強をしていました(早稲田受験も政経の合格を確信したので翌日の法の受験を取りやめて1日早く帰るほどでした)。

当時の大学入試は成績も順位も出ませんでしたが、後々同級生と話してみると東大入試本番は相当よく出来ていたようです。

「数学4問中3問完答で1問はそこそこ」と表現すれば、当時理系と同じ4問だった時代をご存知の方ならご理解いただけるはずです。
12月の東大模試では最低のC評価だったにもかかわらず。


このように、直前の2ヶ月は通常の1年間くらいに匹敵します。

だから、まだまだ大丈夫だと思って下さい。

毎年のように、11月頃からがんばりだして偏差値50代から御三家、筑付を総なめにするような受験生も決して少なくないのです。


もっとも、勉強時間が今まで極端に少なかったお子さんは別として、きちんと勉強時間を確保していたお子さんに更なるムリを強いるのは逆効果です。

睡眠時間や休憩もしっかり取って、規則正しい生活をさせてあげて下さいね。

娘の場合は、夜11時過ぎには寝かして朝6時半に叩き起こすという毎日を送っていました。

1日欠かさずです。

「習慣の力」というのはものすごい威力があり、習慣化してしまえば意思力の低下も防ぐことができます。

(「意思の科学」と「習慣の力」からの受け売りです)

これから、朝が寒くなりますが、心を鬼にして早起きを習慣化させてあげて下さいね。


まずは、毎日、早寝、早起きをして、帰宅後に少しばかりの仮眠(これはお子さんの体力次第です)、美味しい夕食・・・という規則正しい生活を確立することから始めましょう。

敢えて「美味しい夕食」と書いたのは、受験生にとって夕食は大きな楽しみのひとつなので、気分転換とモチベーションアップのためにもお子さんが食べたいものをできるだけ作ってあげて下さいね。


各科目については明日以降に書くつもりです。

乞うご期待。


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今でも、私の声を吹き込んだCDを聴いて合格したという嬉しい知らせをいただきます。

受験界の事情についてはいささか古くなったかもしれませんが、学習スケジュールや勉強方法については色褪せておりません。


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よろしくお願い申し上げますm(_ _)m