本ブログをお読みの方も「町内会」に入って、町内会費を支払っている方が多いのではないでしょうか?


しかし、町内会というのはあくまで任意の親睦団体であり「加入義務」はありません。

たちの悪い町内会では、会費を支払っても領収証の発行もしません。


こうなると、塵も積もれば山となるでありまして、集まった町内会費がどこに消えていくのか不明な場合が少なくないでしょう。


更に、一軒家でお住まいの方々は、町内会の命令で家の前の「ドブ掃除」や近隣の公用地の草刈りに引っ張り出されることもあります。


そもそも、家の前の「ドブ」つまり側溝は市有財産であったり区有財産ですから、その維持・管理は行政の義務なのです。

それを、体よく町内会に押しつけているのが現状なのです。


もちろん、地域コミュニティーがしっかり形成されていて犯罪抑止や独居老人のケアなどが機能していれば、町内会の存在意義は多いにあるでしょうし、最低限の協力は惜しむべきではないと思います。


しかし、隣人の名前も知らない都会で「町内会」というものが極めて空虚な響きを感じるのは私だけでしょうか?


地域コミュニティーとしての役割を果たしていない「町内会」に、何らの義務を負う必要はないと個人的には感じています。

「町内会」というものが存続するのはあくまで地域コミュニティーを維持するためであり、その目的を果たさずに行政の無料下働きを強いられるだけであれば、「町内会」に参加する必要もなければ会費を支払う必要もないのではないでしょうか?


もちろん、多少の干渉はあっても地域コミュニティーを求める人と、一切の関わりを嫌がる人もいるでしょう。

そうであれば、「町内会」の本来のあるべき姿としては、地域コミュニティーを求める人たちが加入し、そうでない人には強制しないという形態でしょう。


「町内会」のレゾン・デートル(存在意義)をもう一度問い直して、必要な人たちに地域コミュニティーとしてのサービスを提供する組織になることを、私は願っています。