大企業のサラリーマンは、会社の「信用」で仕事ができます。
しかし、独立・起業をすると「信用」は自分自身で作り出さなければなりません。
これも、業種業態によって全く異なるため一概には言えません。
飲食店のように、現金払いで一度だけで取引が完結する業種は、それこそ食中毒でも出さない限り、信用面での問題はないと考える人が多いと思います。
ところが、飲食店ほど顧客にとっての信用が最も求められる業種はないというのが実情です。
カウンターなどでは、お客さんから話しかけられることが多いですよね~。
そんなとき、得意げに、
「この間、うちの店に有名人の・・・さんが若い女性と一緒に来ましてね」
なんて口走ったらどうでしょう?
それを聴いた他のお客さんは(仮に有名人でなかったとしても)「あの店に浮気相手は絶対に連れて行けないな」と思うでしょうね。
飲食店、特にお酒が入る店の場合、どんなにカマをかけられても、他のお客さんの情報は漏らしてはいけないのです。
飲食店でなくても外回りで仕事をしている人が、
「さっき、得意先のA社さんに行ってきましたが、・・・のような様子でしたよ」
などと話をすると、聴いている側としては、自分の会社のことも外でペラペラとしゃべっているのではないかという気になります。
このように、どんな業種、業態であっても、他の顧客についての情報を安易にもらすようでは「信用」は得られません。
どうしても、PRに使いたいのであれば、”本人の承諾を得て”サインをもらって飾っておくとか記念写真を飾っておくような配慮をしましょう。
あと、自社等の企業情報は、企業秘密に当たらない限り、できる限り開示しましょう。
公開会社のHPのIR欄が参考になるでしょう。
もちろん、財務内容までは公開しなくてもかまいませんが、経営者の略歴や事業内容、取得資格くらいは明らかにしたほうが顧客としては安心できます。
今の時代ですから、ネットでアクセスできるHPも作りたいところです。
言うまでもないことですが、納期厳守は当然のことです。
日本企業の海外での強みは納期厳守が大きいという話を聴きましたが、そのくらい日本では納期厳守は当然のこととなっているのです。
ひと言で言ってしまえば
「他人の噂をせず、約束をしっかり守る」
というしごく簡単なことを常に心がけるということであります。
その積み重ねが「信用」になるからです。
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宣伝です。恐縮です。
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何卒、よろしくお願い申し上げますm(_ _)m