今回ご紹介するのは「東大首席弁護士が教える7回読み勉強法」(山口真由著、PHP)です。


著者の処女作は以前このブログでご紹介しましたが、本書は前著より圧倒的に役に立ちます。


そもそも、著者は小さい頃から「競争心」が強く、ライバルに勝つことをモチベーションとして勉強をしてきたそうです。


勉強時間も半端ではなく、睡眠時間6時間のほかは勉強していないことに「罪悪感」すら覚えるという性格だったと書かれています。


実は、先般本ブログでご紹介した「その問題、経済学で解決できます。」によると、アメリカ合衆国で男性の方が女性より収入が多いのは、男性の方が”競争心”が強いことが原因であると書かれていました。

現に、女性の地位が高い母系社会では、女性の方が”競争心”が強いということが実地実験で明らかにされました。


そういう意味で、本書の著者である山口真由さんは、著書を読む限り”競争心”の固まりのような方であります。


小学生のの頃からの勉強時間も並大抵ではなく正直に書かれている点が、とても好感が持てます。


本書の特徴は2点に集約できます。


1 競争心を常に持ち続けてライバルよりも多くの時間を勉強に割くこと。

2 効果的に網羅された書籍を7回も読めば、認知が理解に変わって身に付くこと。


であります。


そういう意味では、学業成績を上げるためには、なによりも人に負けない”競争心”を養うことが親の役目といっても過言ではありません。

そして、その”競争心”をプラスに生かすことができれば、天賦の才能など必要はないでしょう。


また、自主的に、1日10時間以上の学習をする忍耐力も必要不可欠です。


私自身も勉強法の本を書いており、多くの方々にとってはそちらの方が実行しやすいと自負していますが(笑)、勉強時間は(司法試験受験の時には)1日10時間くらいコンスタントに費やしておりました。


今の社会、特に文系の世界では、勉強時間がモノをいいます。

1日、1時間や2時間しか勉強せずに、「自分は試験勉強に向いていないなあ~」などと考える人たちにとっては、とてもいい刺激を与えてくれる一冊です。


ただし、理系の場合は、もうひとつの能力が必要です。

私自身、高校生の頃は最大の得意科目が数学で、不得意科目は現代国語でした。

数学が得意になるためには、一種の「諦めの悪さ」が必要です。

理解できなくて一度放り出した問題でも、頭の片隅でイジイジ考えているうちにエレガントな解放が頭に浮かんでくることがけっこうな頻度であります。

「しつこさ」「執念深さ」と表現できるかもしれませんが、理系的な能力を発揮するにはそういう考え方の癖が絶対に不可欠でしょう。


いずれにしても、前著よりも具体的かつ真に迫っており、著者の誠実さが感じられる好著です。

資格試験受験生等、多くの受験生のお勧めの一冊です。


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宣伝です。恐縮です。

実は、私も、駒場の法学部専門科目は全優でした。

本郷にいってから、お付き合いをした女性に振り回されたことが原因で、全優ははかない夢に終わってしまいましたが。

そんな私が、個人や法人営業、はたまた即独のフリーランスで成功した(県下一の弁護士としての稼ぎ頭となった)要因を踏まえて書いた本です。


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今からフリーランスで成功しようと考えている方にとっては、より役に立つものであると自負しております。

何卒、よろしくお願い申し上げますm(_ _)m