拙著「話し上手はいらない」で、赤色の効果について次のように説明しています。
ー前半省略ー
(赤色は)見る側に「やる気」や「情熱」が伝わる効果があることから、そのように言われています。
余談ではありますが、赤色は身に付けておくと自分自身の「やる気」を引き出す効果があるそうです。
イギリスの科学雑誌「ネイチャー」によると、対戦成績5分5分のサッカーチームで実験をしたそうです。
片方のチームには赤色のユニホームを着せ、もう一方のチームには青色のユニホームを着せて何試合か対戦させたそうです。
すると、赤色のユニホームを着たチームの勝率は55%、青色のユニホームを着たチームはその反対の45%となり、なんと10%の違いが出たそうです。
私自身、昔、自分のやる気を起こさせるために、真っ赤な色のパンツを履いていたことがあります(本当です)。
ちなみに、テレビのダイジェストを見たところ、少なくとも準決勝では第3セットまで、錦織選手は赤のテニスウエアを着て赤のリストバンドをしていました。
対する、ジョコビッチ選手は、見た限りでは白のウエアばかりでした。
大昔のことで記憶が不正確なのですが、ウインブルドンでボルグの6連覇を阻んだ時のマッケンローは赤のヘアバンドをしていたと記憶しています。
そして、そのマッケンローを日本のセイコースーパーテニスで破って優勝したビンセント・バンパタン選手は赤のバンダナをしており、当時の私たちテニス好きの若者の間では「赤のバンダナ」が流行りました(いみじくも、その試合ではマッケンローはヘアバンドをしてませんでした)。
他の色の効果を簡単に示しておきますと、次のようになります。
黒色は、威厳を示して信頼を得る効果がある。
青色は、冷静で論理的な印象を与える効果がある。
黄色は、親近感を与える効果がある。
グレーは、謝罪の意を表現する。
でありまうす。
もとより、錦織選手の準決勝の勝利を赤色のおかげだと言うつもりはありません。
彼の実力であることは言うまでもありません。
しかし、長時間にわたるタフなブロテニスの試合において、赤のウエアとリストバンドも少しばかりは役にたったのではないでしょうか(第4セットはウエアもリストバンドも白に変えてましたが)。
決勝戦を見る機会があれば、是非、錦織選手のウエアの色にも注目してみましょう。
いずれにしても、今回のUSオープンはユニクロの株を上げましたよね~。
世界中の人たちが見ていたUSオープンの準決勝で、錦織選手だけでなくジョコビッチ選手もユニクロのウエアを着ていたのですから。
ユニクロは、低価格でまずまずの品質というイメージでしたが、今回のテニスの試合でトッププロも満足する「高品質」であることを世界に知らしめたわけですから。
今は、メーカーによってウエアの着心地はあまり変わらないかもしれませんが、昔、ミズノがイワン・レンドルモデルとして作った新素材のウエアの着心地に驚かされた経験があります。
汗を素早く乾かし、常にサラサラかつ優しい肌触りだったのには先進技術の素晴らしさを感じさせられました。
(私は、中学生の頃からテニスウエアを着ていましたから、あの時の格段の進歩には特に驚きと感動を覚えました)
ここで、相手に与える色の効果をすべて書くことは不可能ですが、初対面の服の色はものすごく大切です。
人間は、コンマ何秒かで「第一印象」を形成してしまうそうですので、初対面時に着ている服の色は当然第一印象を大きく左右します。
背を伸ばしたり顔を変えたりすることは(原則として)不可能ですが、着る服の色は選べます。
配慮してもし過ぎることはないと私は考えています。
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私が選んだのではありませんが、黙っていても親近感を与える黄色。
出版社のみなさんの粋なはからいだと感じ入ってます。
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