今回は、「実践 小説教室」(根本昌夫著 PHP新書)をご紹介します。
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第1章 小説とは何ですか?
随筆も噂話も小説です。
純文学とエンターテインメント小説はどう違うか?
小説のジャンルの歴史。
小説家になるには何が必要か?
正しい日本語と、小説の文章は違う。
小説家はふつうの人。
小説家を目指すには。
デビューに適齢期はあるか。
小説家は儲かるか?
本章では、小説一般の知識を平易に解説してあり、実際に小説家になるにはどうすればいいか等が書かれています。
第2章 書いてみよう
小説を書くということ。
「何」を「どのように」書くか
リアリティのある小説とは
テーマを決めよう。
純文学かエンターテインメント小説か
短編を書くか、長編を書くか
書くテーマのヒント
書き方あれこれ
簡単な設計図を書いてみよう、
登場人物のプロフィールを書く
主人公の人称をどうするか?
書き出しは小説全体の縮図
いい作品の書き出しはいい
描写がうまくなるには
いきいきとした会話
実践編:身近なことを書いてみよう
本章では、具体的な小説の書き方を説明しています。
具体的な説明が多く、すぐにでも実践できそうな内容になっています。
第3章 深く読んで味わおう
小説の読み方
作品解説 1博士の愛した数式 2城中の霜 3海辺のカフカ 4けりたい背中 かわいそうだね? 5ぐっすん大黒
本章では、著名な小説を挙げて、それぞれの小説の特徴や見習うべき点などについて具体的に解説しています。
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本書の著者である根本先生は、私が朝日カルチャーセンターの「実践 小説教室」で指導を受けたことのある方です。
指導といっても、1ヶ月に1つ、ひとまとまりの小説を書いて提出し、先生の講評の後、参加者がその作品を講評するというモノであって、系統だてて教わるという形式ではありませんでした。
まさに、即実践というもので、参加者から酷評を受けては落ち込むことの繰り返しでした。
1年くらい通いましたが、月1回ですので、せいぜい10回程度の出席という感じです。
根本先生は温厚な人格者で、けっこう個性のある参加者の厳しい意見も尊重されておられました。
朝日カルチャーセンターでは、その後、民法を「教える立場」になったことがありましたが、「教わる側」「教える側」いずれの参加者も若い人から年配の人、男女もばらばらで、極めてバラエティーに富んでいました。
受講料もリーゾナブルなので、講座をザッと見てみて面白そうだと思うものは受講してみるのもいいと思います(URLは下記のとおりです)。
本書は、著者のお人柄か、わかりやすく具体的かつ丁寧に小説の書き方などが書かれており、その気になれば、誰でも何歳でも小説を書き始めることができるという趣旨が貫かれています。
小説を書くことに関心がおありの方には是非ご一読をお勧めします。
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