連休の中日ですねえ~。
今日は、東京は花粉が飛びまくっていて、目がウサギさんになってしまいました。
それはさておき、第一回では、試験合格への最短距離を走ればいい、というようなことを書きました。
当然のことでしょうが、
「最短距離をどうやって見つけるのか?」
という疑問が湧いてくることと思います。
あくまで、私自身の方法論として申し上げることをお許し下さい。
人間の方法論というものは、先人の方法論をしっかり把握して、それ以上のものがないのか?
という疑問から発生するわけですよね。
特に、理数系の学問においては、先人の確定した業績をひとつひとつ再実験していたのでは、到底、前に進めません。
勉強の方法論にも同じことが当てはまります。
先人の成功法則を徹底的に分析する。
ということです。
私が司法試験受験の世界に入った際に行ったことは、「合格体験記」をできるだけたくさん集めて、意味がわからなくとも、通読することでした。
当時は、エール出版や早稲田経営出版から出されているものを集めるために、早稲田近辺の古書店を回ったものでした。
今では、アマゾンその他のサイトで、その気になれば、(中学受験などを除けば)、数冊は入手することができるでしょう。
東大、京大、早慶あたりなら、同じくらいは揃えることも可能かと思います。
そして・・・その合格体験記を、以下の要領で区別します。
1 自分の置かれている環境に似ているか、もしくは似させることができるか。
2 シンデレラボーイやシンデレラガールを排除すること。
3 長期間受験していて、宝くじに当たったような人を除外すること。
以上の、1~3は、真似をするのが不可能であったり、真似をしても当たりくじを引けない合格者です。
裏を返せば、自分が模倣可能で(完全とはいいません)、受かるべくして受かった人の合格体験記をチョイスするのです。
さらに、合格体験記を書く人には、「自分はそんなに勉強しなかったけど、頭が良かったから合格しました」というメッセージを発したいという傾向があります。
それも割り引く必要があります。
合格体験記を読んでいて、客観的な数字、具体的には模擬試験の成績であるとか、席次などから斟酌して「受かるべくして受かった」という人をチョイスしましょう。
何人かチョイスできれば、彼ら、彼女らの用いた参考書や講座をしっかりチェックします。
あなたが、それらをチェックして、「なるほど、これなら受かるはずだ」と確信を持てれば(「確信」までいかなくとも「納得」程度でいいと思います)、彼らの使用した教材や講座を実際に体験してみましょう。
教材なら予備校や書店で立ち読みできますし、講座であれば、過去のテープやDVDを見せてもらえれば手っ取り早いです。
おさらいします。
情報収集の第一弾は、合格体験記(もしくはその類い)です。
よくあるのが、有名な予備校や塾の説明会に行って、とっても感銘を受けて他の選択肢を捨ててしまうことです。
そうならないように、まずは、全ての選択肢を視野に入れて、模範とする人をできるだけたくさんチョイスするということです。
それでも、完全に信用していいか?
と、問われれば、残念ながら回答は「NO!」です。
合格体験記は、資格試験にしても入試にしても、スポンサーである予備校に割り当てられることがあり(事実です)、不誠実な予備校はその予備校の宣伝になるよう、合格者に体験記を書かせることがあるのです。
もっとも、こればかりは、私には見抜く方法はわかりません。
私の娘が、早稲田アカデミーで大変お世話になったことを現実に書いた「中学受験BIBLE」なんて、同業他社の回し者から散々非難の対象になって、一時期、私自身が鬱状態になったくらいですから。
正直に書いても、叩かれる。
嘘を書いたら嘘つきになる。
そこは、合格体験記の限界です。
実際に、関心を持った所や教材に、ダイレクトに当たっていただくしかありません。
回り道のようですが、ファーストコンタクトはとても重要です。
「もう十分回ったし、納得がいった」
と思えるまで、検証していただくことが何よりも重要ではないでしょうか。