「私、カレシいます」
という一言だけで引き下がってしまう男性をふがいないと嘆く人がいます。
しかし、カレシ(やカノジョ、つまりパートナー)がすでにいる異性を落とす(口説く)のは実際上とても困難なことで、さっさと引き下がる行為をあながち「ふがいない」とは言えないのです。
仮に、あなたが「カレシ」よりもはるかにいい男であったとしても。
その理由は以下のとおりです。
まず、人間というものは生存欲求をもっていることから基本的に保守的です。
それまで安全に生存できた環境を変えようとはしないからです。
パートナーの変更も同じ。
環境が変わるわけですから、それまでの安定した状況を捨てる覚悟が必要になるのです。
つぎに、行動経済学で有名な理論、すなわち「人間は同じ価値でも利益を得た喜びの2倍の精神的ショックを損失を受けたときに被る」というものです。
簡単に言ってしまえば、以前のパートナーよりあなたの方が10ポイント点数が上なら10ポイント分の喜びがありますが、10ポイント点数が少なかった場合には20ポイント分のショックを相手は受けるのです。
「逃した魚、しかも自分が意図的に逃した魚は大きい」という心理状態に似ています。
このように、既存のパートナーのポジションを奪うのは並大抵の努力ではうまくいきません。
このような場合の解決策(?)としては、「とってかわる」のではなく「プラスアルファになる」という戦略が好ましいでしょう。
「じゃあ、2番目のカレシにしてよ」
「カレシ候補として残しておいてよ」
という具合にチャッカリ関係性を維持しておくと、その関係性が実績となって「カレシ」を優位な立場に置いていた上記2つの理由がいずれ消えてしまいます。
「そんな長期戦はいやだ!」
というのであれば、「2番目のカレシでいい」と割り切って多くの女性にアプローチすればよろしい。
引き下がるよりよほど実りはあるはずですよ・・・(^^;)