入学試験の受験者の中には、受験する学校を見ないで偏差値で決めてしまう人が意外にもたくさんいます。


特に中学受験ですと、一度もお子さんが足を踏み入れたことのない学校を第一志望としているケースが少なくありません。単に、偏差値が高いというだけで・・・。

兄弟姉妹で全く異なる宗教系の学校に入り、宗教戦争でも起こるのではないかと冗談で考えてしまうことがあります。


中高は、極めて多感な時期を過ごすことになりますので、まずは学校をよく見ることが必要でしょう。

宗教系か非宗教系か、制服あり、なし、校則が厳しい、緩い、伝統あり、なし、などなどです。


ある塾の先生が、極めて自由度の高い某有名中学を「あそこの学生は最初から1年浪人して東大に入ろうとしている」と評したことを耳にしたことがあります。

しかし、その高校出身者には蒼々たる著名人がたくさんいることを斟酌すると、中高の自由な雰囲気が栄養になっているのかもしれません。


また、縦のつながりが最近とみに注目されています。

同窓会の力なのでしょうが、M会などは政財界などでも結束力が高いので有名です。


そして、なによりも、中高の場合はお子さんに合っているかどうかを考えることがとても大切です。いかな有名中高でも、合わないとドロップアウトしてしまったり深海魚になってしまうことが少なくありません。


偏差値のワンポイントやツーポイントなどは差とはいえません。


それよりも、学校とお子さんの相性をみることがはるかに大切だと思っています。