結婚してはいけないタイプについて今まで書いてきました。

まだまだ書くべきこと書きたいことはたくさんあるのですが、少し口直しとして「結婚してもいい(かもしれない)相手」について考察してみたいと思います。


弁護士の立場から、ある意味「夢も希望もない」話からしなければなりません。


それは、男女を問わず「稼ぐ力」のある人を相手にすることです。


出会ったときには2代目3代目の経営者のようにものすごく羽振りがよくとも、2代目3代目で会社が倒産の憂き目を見るケースを私はたくさん見ています。

(もちろん例外もたくさんありますが)


要は、「稼ぐ力」を持っている人は、どのような苦境になってもなんとかやっていく人が多い反面、先祖の代のお金は持っていても「稼ぐ力」がない人は変化の激しい今日の社会では極めて危ういと言わざるを得ません。


午前と午後に2組の離婚調停があったとき、午前の夫婦は夫の所得が平均以下で子ども2人の養育費として2人併せて3万から5万の間でせめぎ合いました。


他方、午後の夫婦は夫の所得がとても高く、不貞行為に基づく慰謝料と財産分与を併せた解決金として数千万円単位のせめぎ合いを行いました。


おそらく、午前の調停の妻の方が子育てやパートで忙しく働いており、午後の妻墓なり優雅な暮らしをしていたものであると想像できます。

忙しく働いた妻の方が数万円単位のせめぎ合いを行い、優雅な生活をしていた妻の方が数千万円単位のせめぎ合いを行っていたのです。


1日の間にあまりにも待遇の異なる離婚調停を経験してしまったため、私自身とても切ない気持ちになってしまいました。


「借金だらけのハンサム男と大金持ちのブタ男、どちらが女を幸せにしてくれると思いますか?」

というのは名作「やまとなでしこ」で松嶋菜々子さんの演じた桜子さんの名台詞です。


今日では、男と女がひっくり返ったり、最初はイーブンでスターとしたものの一方に「稼ぐ力」がなかったような場合にもあり得る話です。


「色男金と力はなかりけり」では通用しない世の中になってしまったのでしょうか・・・。