今日、シンガポール在住の知人が日本に帰国しているので、ということで電話が架かってきました。
どうにもこうにも、日本人の多くが思っているほど日本の評判は良くないようです(少なくともシンガポール周辺諸国では・・・)。
震災については同情的なのですが、やはり放射線被害を怖がって日本食の料理店などは軒並み閉店もしくは廃業しているようです。
特にシンガポールでは、枝野官房長官の奥さまとお子さま(2人)がシンガポールに避難していて他の政治家から攻撃を受けたことから渋々帰国したという噂が流れていることから、日本政府の情報に対する信頼度はほとんどないそうです。
知人は、たまたまシンガポールに来ていて帰国を見合わせたということも考えられると言っていましたが、夫であり父が総指揮官をやっているのであれば一刻も早く帰るのが当然だというのが大勢の意見だったそうです。
他の先進国もインフレの足音に怯えている折、一国だけ出口戦略を示せず金融緩和を続けている日本は最もアブナイ国に見えるとのことです。
国家債務がタダでさえ莫大なのに、復興費用を捻出するとしたら「増税」か「インフレ頼み」しかありません。
大災害の後に増税など到底できないと私個人は思っていますので、残る手段はインフレ。
しかも「悪性インフレ」ですから、中国やベトナムなど東南アジア諸国で低賃金でまかなえる仕事をわざわざ賃金がバカ高い日本で任せる必要などありませんし、企業も賃金と法人税がダブルでバカ高い日本を拠点にする必要はありません。
下手すると、株主代表訴訟で取締役の責任が追及されかねません。
もしこのようなことになったら、単純作業などに従事する人たちは失業するか賃金が相対的に著しく低下するしかありません(高インフレ下で賃金が据え置かれるのは賃金の低下と同じ意味ですから)。
こうなると自分の身は自分で守るしかありません。
「依存せず」「依存してくる対象を極力減らす」というスリム化と、自分価値の向上がなによりも大切でしょう。
J.F,ケネディの演説を少し変えてみると
「国家が何をしてくれるかを考えるのではなく、国家がなくても生きていけることを考えよう」
ということになるのでしょうか?