ノブレス・オブリージュという言葉をお聞きになって方も多いと思います。


様々な意味で用いられますが、貴族のような特権階級は公の義務を平民よりも多く負担すべきであり、それによって特権と義務のバランスがとれると考えて差し支えないでしょう。


あくまで伝聞ですが、イギリスの貴族が戦争に行った場合、貴族でない国民よりも千死する割合が高かったそうです。

これは、貴族としての義務を果たすべく先頭に立って戦った貴族たちがたくさんいたからだそうです。

まさに、ノブレス・オブリージュを体現したような話ですね。


9.11テロの時、史上最悪の大統領と言われたJ.W.ブッシュとニューヨーク市長だったジュリアー二氏が早々とメッセージを出し、ジュリアー二元市長に至っては数ヶ月間もの間、現地で陣頭指揮を執ったそうです。


日本の状況と比べておられる方が多いと思います。


もしかしたら、これは文化の違いかもしれません。

戦国時代の殿様は後方の幕の内で指揮を執るのが当たり前だったのかもしれません。

将棋でも、王将は一番奥で守られていますから。


しかし、あくまで私の想像ですが、大将が先頭に立った部隊ほど強いものはないと思います。

検証のしようはありませんが、源義経が連戦連勝を誇ったのは彼が常に先陣を切っていたからではないでしょうか?


また、戦場における「幕の内」風土は西欧にもあるのではないでしょうか?

チェスのキングも王将と同じように守られています。


首相もさることながら、帰宅難民をたくさん出して都内の水の放射線汚染問題まで出て来ているのに、いつも猛々しいことを言っている都知事が一向にテレビに出てきません(私が見ていないだけかもしれませんが・・・)。


ジュリアー二元市長の陣頭指揮という行動は、都知事の猛々しい言葉の何百倍、何千倍も住民に勇気と希望を与えたでしょう。