子供が中学受験に失敗したのは自分のせいと精神科に通う母親
今年も中学受験シーズンが幕を閉じた。だが、これまで子供の「中学受験」にすべてを賭けてきた母親たちにあ..........≪続きを読む≫


昨今のニュースを見てみると、「就職の失敗」や「家庭問題」などが自殺の原因として増加しているそうです。


子どもが中学受験に失敗した母親たちが心の病になってしまうというのも、同じような原因があるものと考えます。


つまり、今の時代は、かくあるべしという「あるべき姿」と「現実」がものすごく乖離してしまっていて、「あるべき姿」を実現できなかった時の逃げ場が見つからない状態だと思うのです。


内定率が6割であれば、(大学側の粉飾も考慮すれば)大学生の半分は就職に失敗していることになります。

ですから、「就職の失敗」というのは極めて当たり前のことなのに、世間では大事のように騒がれて、失敗した当人は逃げ場がなくなってしまいます。


子どもの中学受験でも、4,5年計画でがんばる親子は名の知れた有名中学ばかりに目がいきますが、首都圏や関西圏のように中学受験が盛んな地域でも「中学受験」そのものがまだまだ少数派です。

ましてや全国レベルとなると、全小学生の中に占める「中学受験」をする小学生の割合はとても小さなものでしょう。


ですから、第一志望校に入るどころか、中堅校にでも合格できたら平均的な小学生に比べて「とても勉強のできる小学生」(上位数パーセント)といっても過言ではありません。


ところが、ママ友のお子さんたちがいい学校に合格してしまうと、(上位数パーセントに位置しているはずの)わが子が失敗者に見えてしまうのです。


おまけに、日本は破産するとか、負け組は生きていけない、などという不安をいたずらに煽って、自著を売っている輩の言葉があちこちから飛び込んできて、ますます不安になってしまうのです。


金融不安が吹き荒れたEUのヨーロッパ中央銀行が、景気の過熱を心配して利上げするそうです。

今にも破綻する様相を呈していたギリシャ、スペイン、イタリア、アイルランドなどはどうなっているのでしょう?


「いずれ神がなんとかしてくれるよ」

実際にデフォルト(国家破産)したアルゼンチンの人々は、そう信じることで逃げ場を見つけました。

アルゼンチンでは、経済苦の自殺者が出ると新聞沙汰になったくらいだそうです。


一方、世界経済がおかしくなると安全通貨として逃げ込まれる円を強制通用力のある通貨としている日本では、相も変わらず自殺が続いています。


不安の煽り屋さんより神様を信じた方が、今のところ正しい選択になっています。