桜満開、新年度の始まる4月。

令和という新しい年号が決まり、今年は特に気持ちが改まります。

 
 
 生きていれば、沢山の人に出会い、色々な事に携わり、色々な考え方や感情と接し、しがらみが増えて、様々な思いが湧き起こります。感情と記憶は、それぞれを支配する脳の部位がつながっており、感情が強ければ強いほど、記憶も強くなることが研究によって分かっています。そして、記憶は、学習して予測する、といった機能の部位とも接続しています。
 素敵な事を体験したら、言葉にして語り、文字に綴り、その素敵な瞬間を切り取って写真に残してみてはいかがでしょう。言葉や文字、場面を繰り返し想起することで、素敵な体験が強固な記憶として記憶に残り、心を豊かにし、人生が楽しくなるのではないでしょうか。
 一方、残念な体験は、封印して記憶が薄れるのを待ちたいところです。しかし、封印する前に、その残念な体験から学習できることはありませんか?何度も同じ繰り返しに合わないために、未来の予防対策を考えて実行していくことで、残念な体験を成功体験に替えていくことができます。
 
 残念な体験そのものが忘れられず、深く記憶に残されてしまうのは、生命の危機を回避して生き抜くために備わった本来の性質です。つまり、何も考えずに受身で生きていくならば、本来持つ性質であるネガティブな感情と結びついた記憶が積み重ねられ、思考も感情もネガティブにどんどんシフトしてしまうのです。ネガティブな思考と感情は、何度も繰り返すうちに次第に強まり、思考回路のデフォルトとして固定されてしまいます。
 ネガティブ思考が自分のデフォルトとなる前に、その苦しい感情をバネとして「学習能力」を存分に使い、成功体験とポジティブな感情を積み重ねていきましょう。問題には必ず解決法があり、解決法が見つからないのは単に思いつかないだけなのです。
 
 「自信」という言葉は、自分を信じる、と書きます。様々な体験から学習したことを、次の行動に反映させることで、問題解決力が身につき、行動の選択肢が増えていきます。自分の選択した行動が正しいと確信できたならば、1つの自信を手に入れることができます。パーフェクトでなくても、自信を持つ人は、とても素敵で魅力的です。
 
 
 脳は面白いことに、自発的な軽い運動をすることでストレスを取り去り、深い睡眠を誘い、睡眠の間に記憶を整理し、身体と心のダメージを修復することが、研究によって明らかにされてきました。
 辛いこと、悲しいこと、怒りや許せない感情をもってしまったら、次は同じ場面を回避できるように対策を考えて思考を巡らし、疲れるくらい運動してぐっすり眠る。もやもやした気持ちが吹き飛んで不思議なくらい穏やかな朝を迎えられ、思考がすっきりすると思います。
 
 万事良し!と思える毎日を、積み重ねて生きていけたら素敵ですね☆