なにやら意味深な表紙のこちらの本。

 

 

 

『異常(アノマリー)』

なんかすごそうだったから読んでみた。

 

作者はフランスの小説家、…であり、数学者であり言語学者でもあるらしい(他にも劇作家、編集者…など)。豊かな知識に溢れるせいなのか、本の中では、神学や科学などの色々な情報が混雑していた。知識人や有名人がたくさん出てきたが、読了後は中途半端な感覚が残る。そういうのが狙いなのかもしれないけど。

 

群像劇ではじまり、登場人物が多く、それぞれが個性的でドラマ性もあるのだが、彼らからは、なんとな~くの人間性しか見えてこなくて、読んでいる私の心には誰も引っかかってこなかった。そのせいか最後まで名前が覚えられず、登場人物のページに何度も戻りながら読むという状況になってしまった。。

 

物語の最後は、ある意味言語崩壊していた!

??

よく分からなかった!誰か解説してほしい!

 

 

内容にはふれないように、とりあえず、あらすじを引用しておこう。

 

「もし別の道を選んでいたら……」

良心の呵責に悩みながら、きな臭い製薬会社の顧問弁護士をつとめる
アフリカ系アメリカ人のジョアンナ。
穏やかな家庭人にして、無数の偽国籍をもつ殺し屋ブレイク。
鳴かず飛ばずの15年を経て、
突如、私生活まで注目される時の人になったフランスの作家ミゼル……。

彼らが乗り合わせたのは、偶然か、誰かの選択か。
エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、
異常な乱気流に巻きこまれる。

約3カ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便。
そこには彼らがいた。
誰一人欠けることなく、自らの行き先を知ることなく。

 

この本の中では、予測不可能な「異常」な事態が起きている。ジャンルはやっぱりSFなのかな?

 

 

「異常」……、例えば、死んだ人間が生き返るでもいいし、不老不死でもいいし、もう一人の自分、いわゆるドッペルゲンガーみたいのが突然目の前に現れるでもいいんだけれど、現実では起こりえないはずの「異常」な事態に陥った時、人間はどうなるだろう。この小説の中の人物だけではなく、自分も含めて、どのようにその状況を受け止めるだろうか、そしてどのような行動に出るだろうか?と考えてみると楽しいかも。

ちなみに私の場合はどうだろう。混乱するだろうけれどどうにか受け入れる努力は……したいけど…。ちょっとこわいけれど「異常」だとしても現実に起こったのであればしょうがないし…。うまくいくかは分からないけど、受け入れるしかないのだろう。

ただ、その「異常」な事態に国や行政がどのように対応するかの方が重要な気がする。金銭面の補償とか問題がたくさん出てくる。それによって自分自身の行動も変わるだろうから。

 

でも一番怖いのは、そんな「異常」な状況に陥ってしまった人に対する周囲の視線だったりする。マイノリティを見る人の軽蔑的な目👀、噂や陰口👄みたいな~。

さらに、こういう「異常」な事態を宗教的に悪だとみなす信仰をもつ人間や集団は、なおさら怖いかもな~と、この本を読んで思ったりした。

 

 

最近よく咲見かけるかわいいお花ブーケ2
もらったお花黄色い花
 

 

 

かんけーないけど、新しくバッグを買おうと思っている~。

どこのブランド、どんなデザインのバッグにしようかと探してたら半日が過ぎてしまった。。。

やれやれ。