ニュースサイトなどで最近よく見かける、「配偶者控除」の見直し。

これまで何度も論議の的ととなりながら先送りされてきました。しかし、2017年度の税制改正で実現されるかどうか、今年は本格的な検討がなされているようです。私も含め既婚女性のみなさんにとって今後が気になるニュースです。

 

配偶者控除とはそもそも所得控除のひとつで、対象者となるための要件は収入ではなく、年間所得です(合計所得=38万円以下)。


【なぜ、給与収入が103万円以下でなければいけないのか】

給与所得=給与収入-給与所得控除=103万円-65万円=38万円 となり、 合計所得金額はぎりぎり38万円以下ですので、配偶者控除が受けられる計算に。

 

パート勤務などで対象となる配偶者(妻)がいる場合、本人(夫)の所得から 38万円が控除されます。所得税と住民税が軽減されるため、年末になると働く時間を調整する人もいるようです。

 

■配偶者控除がなくなると、 「女性活躍」 は進むのか?

 

この控除の存在によって女性の働く意欲がそがれているかどうか私にはわかりません。ただ、これを機に働き方を変えて経済の自立度を高めることには大賛成です!

 

でも、現実にはなかなか働けない状況の人もたくさんいると思うのです。

 

「就学前の子を含めて4人の子育て真っ最中(でたいへん!!)

とても働けそうにないし、節約するのだって、もう疲れたわ~」

 

「寿退社で仕事を辞めてから、もう20年近く主婦をしてきた私。

働こうとは思うけれど、こんな自分ができることってある?ちゃんと雇ってくれるの?」

 

など今後の暮らし、働き方に不安を感じている女性は少なくありません。

 

いざ子を預けて働こうにも、世帯所得によっては保育料負担が月に7,8万円と大きいため働くことをためらうご家庭もあると思います。

 

家計相談を生業とする身として、税制改正議論の行く末はしっかり確認していきますが、その前に<専業主婦世帯、共働き世帯関係なく、安心して子育てができる!>そんな制度になってほしいと願うばかりです。

 

税制だけが理由で働かないわけでもないだろうに・・・、なんてことを考えてしまいます。

 

(後ろ向きなつぶやきでスミマセン。

働く主婦として、家計相談からキャリア相談となることもままありますが、なんでも気軽に話してくださいね^^経験も踏まえて、わかることはすべてお伝えしたいと思っていますので。