帯状疱疹になりました(>_<) | 明日の医療と今日みた夢と

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医師。夢療法家。エドガー・ケイシー研究家。臨床分子栄養医学研究会認定医。
「からだ」と「こころ」と「たましい」の医者として患者さんに寄り添います。

帯状疱疹になりました(>_<)

 

過去に水痘(=水ぼうそう)に罹患していると

VZV(水痘・帯状疱疹ウィルス)が

ずっと体内に潜んでいます。

免疫力の低下などからときにVZVが活発になって

症状としてあらわれると帯状疱疹という形になります。

水疱と痛みが主症状です。

 

 

いま世間では“帯状疱疹ワクチン”が強力に推奨されています。

そこまで推すか?というくらい。

自治体によっては補助金で負担軽減されています。

ワクチン業者はもちろん、

ここぞとばかりに利益を上げようとフル営業しているようです。

 

接種するかどうかは個人の判断で。

究極すべては自己責任と思っています。

とりあえず、判断の一助になるかも?と思い

個人の疾病体験と診療経験を書いてみます。

 

 

なんか右の脇が痛いなーー

とくにいためるようなこともなかったんだけど…

から始まり

コレはもしやアレか?と思っていたらソレでした。

 

 

たいてい痛みが先行し、

数日後に発疹が出て確定診断になるのですが

痛みだけの段階では、部位によっては

骨折を疑われたりする場合もあります。

 

発疹が出ればたいてい診断がつきますが

判別しにくい場合には

皮膚科ではウィルスを検出する検査をすることもあります。

 

VZVは脊髄の神経節に潜伏しているので

ひとつの神経の支配領域に症状が出ます。

ある部分(片側だけ)に

水ぼうそうの発疹(赤いブツブツ→だんだん水疱→かさぶた)

が集まってたくさん出現します。

多いのは胸髄神経

ちなみに自分もTh3(胸椎3番)領域でした。

 

 

診断されると

たいてい抗ウィルス剤の内服をすすめられるでしょう。

昔は水ぼうそうになっても内服薬はなかったのですが

現在はたいてい処方されます。

同じ薬が帯状疱疹のときも処方されます。

 

統計的には服用したほうが早く、軽く済み

痛みが残りにくいというデータが得られていますが

クスリをのまなければ治らないわけではなく

自分の力だけでも治ります

 

 

帯状疱疹の程度には個人差がとても大きいです。

まず部位による違い。

三叉神経第1枝領域では片側顔面の発疹のほかに

さまざまな眼の症状が出ることがあります。

 

耳鼻科領域では、発疹が不明瞭でも

顔面神経麻痺やめまい、耳鳴などの症状を伴う場合があり

ハント症候群と呼ばれています。

 

このように顔面・頭部の場合は、全体から見れば少数ですが

入院して抗ウィルス剤の点滴をするくらいの

重症になるケースもあります。

 

よくある体幹部の場合も程度がさまざまで

わずかな発疹と軽い痛がゆさでおさまるケースもあれば

広範囲にできた水疱がジクジクして

局所の処置が必要になるケースもあります。

 

 

痛みは当初は皮膚の炎症によるものなので

局所の腫れた感じとともに痛かゆい感じ、

と表現されることが多いのですが

だんだん神経痛の痛みになってきて

「刺されるような」「ツキーンという痛み」

「衣類が触れただけでも痛い」

などと表現されるようになってきます。

 

程度に応じて神経痛用の鎮痛剤が処方され

たいていの場合は1か月くらい、

長くても数か月で改善しますが

強い神経痛が長期に続く場合があり

ペインクリニックで特殊な鎮痛処置が施されることもあります。

 

 

ワクチンが推奨される理由は

この “帯状疱疹後神経痛” が

年余にわたり持続するケースがあるからです。

 

 

一般的には若い人のほうが軽症で

高齢者ほど痛みが長びく傾向があるのですが

どうもその人のキャラクターにも関連してそうに感じます。

患者さんには

自分にやさしく、楽しく過ごしたほうがいいですよ~

と言っています。

 

 

 

さて自分。

ヒーリングを1回やってもらって

発疹がひどくなることはなく

水疱化してからも自壊することもなく

抗ウィルス剤も鎮痛剤ものみませんでした。

 

神経痛は、ギューとつねられるような痛みが

頻繁にありましたが、生活に支障をきたすほどではなく

仕事も睡眠も、ごくごく普通に過ごし

全経過3週間くらいでほぼ問題ありません。

 

神経痛が痛いなーと思ったとき

自分の手のひらを当てているとなんとなく和らぐので

やはり“手当て”という言葉通り

それが治療でもあるんだなー

と感じました。

 

それならば!と思って

Parma Christyであるところのひまし油を塗ってみましたが

鎮痛効果は、うーーーん、なんとも。

 

とりあえず周囲の人に

「私はかように疲れておるのでやさしく接するように」

と言ってアピールしました。

 

 

 

そうそう、ここで、                                        

急性期の帯状疱疹に関しての、イシー療法のお話。

                        

*排泄不良がベースにあると考えられる。

腎臓の排泄力を高めるために“スイカの種茶”を勧められたケースがあります。

 

*身体をアルカリ性に保つ。そのためには食事の注意。

「甘いもの、アルコールを含むような刺激物は極力摂取を控えるべきである。いかなる性質のものであれ肉類も避けるようにする。 柑橘系のフルーツ ジュース、リンゴを除くその他すべての果物、ジュース、よく調理された野菜などが勧められる。」(322-4)

 

*アルカリ化のために、重曹+クエン酸もよいのかも。

「今は体内にアルカリ性の状態を生じさせることだ。シトロカーボネイト(製品名:炭酸水素ナトリウム[重曹]とクエン酸ナトリウムの化合物)を使用して排泄量を増やすのである。」

(527-3)

 

*外用剤もいくつか勧められていましたが、残念ながら現在、

ふつうに入手できるようなものではありませんでした。ちなみに、ステアリン酸亜鉛(フェイスパウダーなどに含まれる成分)など各種の混合剤です。

 

*ひまし油湿布はとくに勧められてはいないようです。

この暑い時期、自分はちょっと敬遠してしまいました・・

 

* “帯状疱疹後神経痛” が続いた人には、施術などが勧められていましたが、そのへんここでは省略。

                                                                      

 

 

話を戻して…

 

帯状疱疹には個人差がものすごくあります。

そういえば母も亡くなる数年前

80歳くらいで罹っていましたがとても軽く

クスリもなしで済んでいました。

 

 

病気や症状にはすべて、意味があるのだと思っています。

原因・誘因とともに、目的がある。

 

帯状疱疹が、いつ、どこにどのように出現するのか、

それにもきっと深い意味があるのでしょうけど。

 

 

ちなみに帯状疱疹のあいだ

他人に感染させることはほぼ気にしなくてよいです。

新生児や、水ぼうそうの罹患歴・水痘ワクチン接種歴のない人、病気治療中で免疫の極度に低下した人との接触は

注意したほうがよいとされます。

 

もひとつちなみに

帯状疱疹はシミのようにあとが残りやすいとも言われます。

気になる人は紫外線はできるだけ避けましょう。

 

 

そして1回帯状疱疹になると

その後5~10年は免疫も活性化するので罹らないとされます。

確実なのは5年でしょうか。

生涯では10~30%の人がなるそうな。

80歳までには3人に1人がなるという。

 

まれですが、水ぼうそうになったわけではなく

小児期の水痘ワクチン接種によっても

その後に帯状疱疹になることはあります。

水痘ワクチンが始まって約25年

ワクチン株由来の帯状疱疹は確認されたものだけで5例

との報告があります。

 

帯状疱疹ワクチンとしては

水痘ワクチン(小児の定期接種と同じ生ワクチン)

または、不活化ワクチンがあります。

 

 

 

さて、帯状疱疹ワクチン、打ちますか?

 

 

自分は対象年齢ですがそもそも接種するつもりはなく

なっちゃった現在、余裕で過ごそうと思っております。