更年期のお悩み②―クンダリーニと創造性について― | 明日の医療と今日みた夢と

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医師。夢療法家。エドガー・ケイシー研究家。臨床分子栄養医学研究会認定医。
「からだ」と「こころ」と「たましい」の医者として患者さんに寄り添います。

 

更年期なう。

 

ホットフラッシュなう。

 

 

 

 

 

前回につづき

body-mind-spirit の mind と spirit の面から

更年期とホットフラッシュを考えてみます。

 

 

リズ・ブルボーさんによれば

 

更年期症状を感じている女性は

老いることを受け入れていません。

更年期には、子どもを産む機能が失われることから

この女性は、きわめて重要な女性的機能を

失うことを受け入れられずにいるのです。

 

でも、子どもを生むことはもうきっぱりあきらめて

その代わりに自分自身のための人生を創造すべきなのです。

 (中略)

更年期障害が重ければ重いほど

あなたのからだは、あなたに対して

「老いに向かうこの移行期を、恐れずに受け入れてください」

と言っています。

 

あなたのからだの「生産性」が落ちたからといって

あなたが人生を創造する力までなくなったわけではないのです。

 

あなたは「老いる」という言葉の意味を

考え直さなければなりません。

老いることは、死ぬことではありませんし

不具になることでも、無力になることでも

魅力を失うことでもありません。

 

一人きりになることでも

無用の存在になることでも

新しいことができなくなることでもありません。

 (中略)

今、ようやくあなたは

自分自身のために生きられるようになったのです。

<女性原理>を自分自身のために使って

これからどの方向を目指せばいいかを決めてください

 

 

 

・・ふむふむ。なるほど。

 

自分としては~

“老い”を受け入れていないとは思っていないんだけどな~

 

ホットフラッシュは

受け入れるかどうかとは関係なく起こっている気が

どうしても、する。

 

更年期に悩む女性のみなさんはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

妊娠~出産は、新たな生命個体を生み出すという、

驚異的な物質的創造です。

ヒトでは女性がその役割の大部分を担います。

 

 

自然界の生物にしてみれば、

繁殖を終えたら命が終わってもいいのかもしれませんが、

ヒトの女性にはその後も人生が続いている。

 

無理やり意味づければ、

ヒトの児はとても未熟な状態で生まれてくるので、

母親のほかにも子育てを補助する存在が必要だから、

という理由も成立するかもしれません。

 

 

英語では更年期のことを通称

"The change of life"

と言うそうです。

「人生の転機 」ですね。

 

“更”という漢字の持つ意味は

「かわる」「新しいものと入れかわる」「あらたまる」

「夜・季節・年月などがふける=深くなること」

・・ふむふむ。なるほど。

英語と同じくチェンジなのですね。

 

 

更年期になると妊娠する能力を失うわけですが

その創造性の能力が変化していく時期ともとらえられます。

 

リズ・ブルボーさんの言うように

生理と妊娠能力がなくなることに

喪失感を感じる人もいるかもしれません。

 

でも、物質的な創造性から

精神的・霊的な意味での創造性へと

能力が転換していくということなのです。

                                                                                                                                             

世界にさらに美しいものを生み出す。

人生の叡智に少しでも近づいて、表現していく。

・・そんなふうに過ごせたら素敵ですね。

 

 

 

 

更年期には

クンダリーニのエネルギーが上昇していく

とも考えられています。

 

クンダリーニとは

古代インド思想・インド哲学からの流れで説明されますが

宇宙のエネルギーとも繋がる

人間の中に存在する根源的なエネルギー。

 

「とぐろを巻いた蛇」がもともとの意味だそうで

尾骨付近に眠ったような状態で存在しており

これが第1チャクラから

頭頂部にある第7チャクラまで上昇する

そのエネルギーを解き放つことにより

宇宙と繋がったり

いわゆる「覚醒」ということになるのだそうです。

 

私はそのへんのことにはあまり詳しくないので・・

ほおーーー!そうかあーー!!すげーーー!!!

という感じです。

 

 

 

まあ、あまり深く考えないとしても~~

生理はつらいこと、不自由なこともとても多いです。

解放された、と感じる人も少なくないでしょう。

妊娠を気にせずにセックスをすることもできます。

 

 

「エネルギーが上昇する」ということは

ホットフラッシュの感覚に通じます。

下のほうからうわあ~~っと熱が上がって

頭や顔から噴き出るようなあの感じ。

 

あの数分間の熱産生で

カロリーもそうとう消費していると思います。

エネルギーの無駄遣いのようにも感じられます。

 

 

 

そこで考えてみるに

適切にエネルギーが使われていないことが原因なんじゃないか?適切というのは、つまり、創造的なことに。

クンダリーニですから。

 

この症状を自覚している人は、少なくとも、

創造的にエネルギーを使いたいと

(心の奥底では)思っている。

思っているのになかなかできていない、

という葛藤から生じているのでは?

 

 

それとも、創造的なことに使うためのエネルギーが

どこかからチャージされているとか!?
 

 

 

 

自分ごととしては

ホットフラッシュがいつ起きるか

コントロールできないのですが

起きなかったとき、というのもありました。

 

風邪ひいて体調がわるく寝込んでいたとき。

精神的ダメージでひどく落ち込んでいたとき。

とあるセミナーがとっても面白くて楽しくて熱中していたとき。

 

あるていど元気でエネルギーが循環しているからこそ

正常を上回る熱産生が生じるのかもしれません。

そしてセミナーでは“創造的”に過ごしていたから

起きなかったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ホルモンの調節というのは不思議です。

ストレスで生理が不順になったり

無月経になったりするのは知られています。

 

 

知人は少女の頃、どう~しても生理になるのがイヤで

「18歳まではならない!」とかたく決意をし

じっさいにそこまで初潮はなかったそうです。

ふつうなら心配して病院行くとかなりそうなものですが。

(本当にあったすごい話)

彼女はきっと更年期の症状も出ないに違いない。

 

 

自らの意志でどうにかなる部分もある。

どうにかできる人もいる。

 

 

 

ホルモンは

上位のものが下位のものを

コントロールする仕組みになっています。

そして下位のものによって

上位にフィードバックがかかります。

 

物質としては

視床下部のLHRHより上位のKNDy(キャンディ、と読む)

と呼ばれる神経ペプチドが発見されました。

(前回ブログ参照)

 

 

物質だけでないヒトという存在。

生命は、目に見えないエネルギーでできている。

エネルギーの強さや波動によっても

物質的な身体はコントロールされている。

 

より上位でコントロールしているものは

mind すなわち 意識=思考と感情、潜在意識

さらにはもっと上位にあるもの

やはり、spirit=霊性なのだと思います。

 

神経内分泌系システムは

意志でコントロールが難しいぶん

spirit の影響が顕在化しやすいのだろうと思います。

 

 

創造的に生きること。クリエイティブに。

 

何をもって創造的と言うかは、人それぞれでしょうけど。

 

 

創造性とか創造的と言われても

今ひとつピンとこないなら…

その反対を考えてみる。

 

「創造」の対義語は「模倣」と「破壊」

つまり

自分の意思でない生き方をしていること

流されていること

投げやりになっていること

あきらめていること

 

…そんな生き方になってはいないだろうか。

自分に問いかけてみる。

 

 

 

きっと女性たちみんな

それぞれの現実をがんばって生きている。

 

 

「創造的」に生きられているかどうか

それは、自分ではなかなかわからないし、

あとになってわかることなのかもしれません。

 

 

「創造的に生きる」と心に決めて

明日も生きていきましょう。

 

 

 

 

・・さて、更年期について

ケイシー先生はどう言っているでしょうか。

次回につづく。