更年期なう。
ホットフラッシュなう。
前回につづき
body-mind-spirit の mind と spirit の面から
更年期とホットフラッシュを考えてみます。
リズ・ブルボーさんによれば
更年期症状を感じている女性は
老いることを受け入れていません。
更年期には、子どもを産む機能が失われることから
この女性は、きわめて重要な女性的機能を
失うことを受け入れられずにいるのです。
でも、子どもを生むことはもうきっぱりあきらめて
その代わりに自分自身のための人生を創造すべきなのです。
(中略)
更年期障害が重ければ重いほど
あなたのからだは、あなたに対して
「老いに向かうこの移行期を、恐れずに受け入れてください」
と言っています。
あなたのからだの「生産性」が落ちたからといって
あなたが人生を創造する力までなくなったわけではないのです。
あなたは「老いる」という言葉の意味を
考え直さなければなりません。
老いることは、死ぬことではありませんし
不具になることでも、無力になることでも
魅力を失うことでもありません。
一人きりになることでも
無用の存在になることでも
新しいことができなくなることでもありません。
(中略)
今、ようやくあなたは
自分自身のために生きられるようになったのです。
<女性原理>を自分自身のために使って
これからどの方向を目指せばいいかを決めてください。
・・ふむふむ。なるほど。
自分としては~
“老い”を受け入れていないとは思っていないんだけどな~
ホットフラッシュは
受け入れるかどうかとは関係なく起こっている気が
どうしても、する。
更年期に悩む女性のみなさんはいかがでしょうか。
妊娠~出産は、新たな生命個体を生み出すという、
驚異的な物質的創造です。
ヒトでは女性がその役割の大部分を担います。
自然界の生物にしてみれば、
繁殖を終えたら命が終わってもいいのかもしれませんが、
ヒトの女性にはその後も人生が続いている。
無理やり意味づければ、
ヒトの児はとても未熟な状態で生まれてくるので、
母親のほかにも子育てを補助する存在が必要だから、
という理由も成立するかもしれません。
英語では更年期のことを通称
"The change of life"
と言うそうです。
「人生の転機 」ですね。
“更”という漢字の持つ意味は
「かわる」「新しいものと入れかわる」「あらたまる」
「夜・季節・年月などがふける=深くなること」
・・ふむふむ。なるほど。
英語と同じくチェンジなのですね。
更年期になると妊娠する能力を失うわけですが
その創造性の能力が変化していく時期ともとらえられます。
リズ・ブルボーさんの言うように
生理と妊娠能力がなくなることに
喪失感を感じる人もいるかもしれません。
でも、物質的な創造性から
精神的・霊的な意味での創造性へと
能力が転換していくということなのです。
世界にさらに美しいものを生み出す。
人生の叡智に少しでも近づいて、表現していく。
・・そんなふうに過ごせたら素敵ですね。
更年期には
クンダリーニのエネルギーが上昇していく
とも考えられています。
クンダリーニとは
古代インド思想・インド哲学からの流れで説明されますが
宇宙のエネルギーとも繋がる
人間の中に存在する根源的なエネルギー。
「とぐろを巻いた蛇」がもともとの意味だそうで
尾骨付近に眠ったような状態で存在しており
これが第1チャクラから
頭頂部にある第7チャクラまで上昇する
そのエネルギーを解き放つことにより
宇宙と繋がったり
いわゆる「覚醒」ということになるのだそうです。
私はそのへんのことにはあまり詳しくないので・・
ほおーーー!そうかあーー!!すげーーー!!!
という感じです。
まあ、あまり深く考えないとしても~~
生理はつらいこと、不自由なこともとても多いです。
解放された、と感じる人も少なくないでしょう。
妊娠を気にせずにセックスをすることもできます。
「エネルギーが上昇する」ということは
ホットフラッシュの感覚に通じます。
下のほうからうわあ~~っと熱が上がって
頭や顔から噴き出るようなあの感じ。
あの数分間の熱産生で
カロリーもそうとう消費していると思います。
エネルギーの無駄遣いのようにも感じられます。
そこで考えてみるに
適切にエネルギーが使われていないことが原因なんじゃないか?適切というのは、つまり、創造的なことに。
クンダリーニですから。
この症状を自覚している人は、少なくとも、
創造的にエネルギーを使いたいと
(心の奥底では)思っている。
思っているのになかなかできていない、
という葛藤から生じているのでは?
それとも、創造的なことに使うためのエネルギーが
どこかからチャージされているとか!?
自分ごととしては
ホットフラッシュがいつ起きるか
コントロールできないのですが
起きなかったとき、というのもありました。
風邪ひいて体調がわるく寝込んでいたとき。
精神的ダメージでひどく落ち込んでいたとき。
とあるセミナーがとっても面白くて楽しくて熱中していたとき。
あるていど元気でエネルギーが循環しているからこそ
正常を上回る熱産生が生じるのかもしれません。
そしてセミナーでは“創造的”に過ごしていたから
起きなかったのかもしれません。
ホルモンの調節というのは不思議です。
ストレスで生理が不順になったり
無月経になったりするのは知られています。
知人は少女の頃、どう~しても生理になるのがイヤで
「18歳まではならない!」とかたく決意をし
じっさいにそこまで初潮はなかったそうです。
ふつうなら心配して病院行くとかなりそうなものですが。
(本当にあったすごい話)
彼女はきっと更年期の症状も出ないに違いない。
自らの意志でどうにかなる部分もある。
どうにかできる人もいる。
ホルモンは
上位のものが下位のものを
コントロールする仕組みになっています。
そして下位のものによって
上位にフィードバックがかかります。
物質としては
視床下部のLHRHより上位のKNDy(キャンディ、と読む)
と呼ばれる神経ペプチドが発見されました。
(前回ブログ参照)
物質だけでないヒトという存在。
生命は、目に見えないエネルギーでできている。
エネルギーの強さや波動によっても
物質的な身体はコントロールされている。
より上位でコントロールしているものは
mind すなわち 意識=思考と感情、潜在意識
さらにはもっと上位にあるもの
やはり、spirit=霊性なのだと思います。
神経内分泌系システムは
意志でコントロールが難しいぶん
spirit の影響が顕在化しやすいのだろうと思います。
創造的に生きること。クリエイティブに。
何をもって創造的と言うかは、人それぞれでしょうけど。
創造性とか創造的と言われても
今ひとつピンとこないなら…
その反対を考えてみる。
「創造」の対義語は「模倣」と「破壊」
つまり
自分の意思でない生き方をしていること
流されていること
投げやりになっていること
あきらめていること
…そんな生き方になってはいないだろうか。
自分に問いかけてみる。
きっと女性たちみんな
それぞれの現実をがんばって生きている。
「創造的」に生きられているかどうか
それは、自分ではなかなかわからないし、
あとになってわかることなのかもしれません。
「創造的に生きる」と心に決めて
明日も生きていきましょう。
・・さて、更年期について
ケイシー先生はどう言っているでしょうか。
次回につづく。