先日マティス展を見ました。


そのとても印象的な演出の一つは、会場の一部に、フランスにあるロザリオ教会が再現されていたことでした。


そこには、朝から夕刻まで、一日の陽の光を追う仕掛けがなされ、白く静かな会場は、ステンドグラスから差し込むいくつもの色が屈伸を繰り返し、生き物を見ているようでした。


そのことで、最近思い出したのは、フランク・ロイド・ライト著の「自然の家」に書かれていた内容でした。家をどのように照らすかというくだりで、「家を照らすもっともよい方法は、神の照らし給う仕方―すなわち、自然のやり方だ。」とあります。


この礼拝堂も、一日のあいだ、そして、季節によっても、強さや高さを変えながら、その時々で、神と向き合うにふさわしい家となっているのだと思いました。


いつかぜひ現地でこの光を感じてみたいです。