松丸百合 フラメンコ ソロ・リサイタル に行ってきました!
  
フラメンコ、初体験!
たまたま、一番前の席で観ることができました。
ダンサーの足さばきも、衣装の裾さばきも隅々まで見えるし、表情も息遣いも飛び散る汗までつぶさに観察できる特等席!
なのに。フラメンコって、リズムも難しいし、歌詞もわからないし、勉強不足で、とにかくすごかった、圧倒されたとしか言えないのが残念。きっと振り付けにも意味があって、それが分かれば舞台装置や細かい演出とつながって、ストーリーを追えたんじゃないかなぁ。

そういったことがわからないので、私はひたすら、ダンサーの筋肉の動かし方や、舞台上での目線のやり取りを観察しまくる90分を過ごしました。身体が何かのコツを見取ったのか、帰り道は背筋がのびる!ヒールでも歩きやすい!これ、錯覚じゃなければいいんだけど…。
 
構成は、ダンサー1+パーカッション1、ギター2、カンテ2、馬頭琴1。
楽器では、なんといってもパーカッションがものすごくカッコ良かった。ダンサーと他の楽器に目配りしながら、盛り上がりのタイミング、エンディングのタイミングをはかる冷静な役割。全体をまとめる要は、パーカッションなんじゃないかな、と思いました。

印象に残ったのは、一部の後半、パーカッションとダンサーが一対一で作り上げてゆく演目です。二人が互いのエネルギーを炸裂し合いながら、張りつめた緊張感の中で、見つめあってタイミングやクレッシェンドを作っていく凄まじい迫力。もう圧倒された、としか言いようがありません。観てる私が、酸欠になりそうな勢いで引き込まれました。

パーカッションのソロも素敵でした!
まぁるい円盤みたいな金属の打楽器で、カイサドラム?というのかしら、たぶん。指で叩いてらしたと思います。水琴窟みたいな音で、幻想的な雰囲気に引き込まれました。

踊りは、言葉のない表現なのに、とても深く伝わるものがある気がします。エネルギーでしょうか、うまく言葉にはできませんが、とにかくちょっとくたびれていた私の心には、とてもいいお薬になったようです。今朝はどんより雨模様だったのに、なんかだかとっても、晴れ晴れとしたすがすがしい気分で目覚めることができました。
フラメンコ、また行ってみたいです。