【大家MASA】大家MASA選書No.219 「日本の未来を考えよう」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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ライフネット生命会長の出口氏の「日本の未来を考えよう」です。


日本の未来を考えよう/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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日本の将来について、少子高齢化、消費税増税、国内市場の縮小、、、

など暗い話題が尽きません。

実際、世論調査でも50年後の将来を悲観的である

という回答が60%を占めるそうです。



未曽有の高齢化社会の到来の前に予測されることの多くが

悲観論で埋め尽くされていますが、本当に日本の将来は暗いのか、

言われていることは真実なのか、マスコミが視聴率を稼ぐために

面白おかしく伝えているのではないか、と疑問に感じる方も多いはずです。


しかしながら、近年出生率が上向きに転じたフランスや

過去人口縮小期にルネサンスが起きたイタリーなど、

人口縮小や高齢化が社会に対してネガティブ要素になるとは限らない事は歴史が証明します。


そこで本書では日本の現状を分野別に数値でわかりやすく解説しています。

言葉よりも数字の方が、発生している現象を

的確に表現される場合も多いから納得感があります。

日本の名目GDPは3位になったといわれます。


しかしUSドルベースで実際の物価水準に

再計算しなおした購買力平価では4位に落ちます。


USドルを基準にするといかに日本円の価値が低下したか痛感しますね。


もはや日本は国際的には先進国の中でも

相対的に物価が安い国です。

外国人観光客が大挙したり、お土産やブランド品はもとより、

東京の不動産が爆買いされている理由がわかると思います。


また、“一人当たり”の指標に目を向けるともっと順位は下がります。

一人当たりの生活水準は29位、

但し東京という都市労働者の給与は世界ランク7位です。


世界ランクで語る視点も重要ですが、

経済成長が大きく望めない成熟国となった日本国内においては

1億総中流社会はもはや終焉しており、都

市や世代、個々人によって生活ランクが異なっているという事が明白です。


一方、日本のネガな面について、就職人気企業が

いまだにメガバンク、大手生命保険といった保守的で安定志向であり、
ベンチャーマインドが全く根付いておらず起業家に対する社会的評価が極めて低いのです。

若者たちはそんなコンサバな会社(失礼、、)に就職して

明るい未来が待っているとでも思っているのでしょうか??


また社会的風潮として起業した成功者の事を

ゲテモノ扱いしてチャレンジしたりお金を稼ぐ事を悪い事とみる傾向はなくなっていません。

今の大企業が創業時はいずれもベンチャーであったにも関わらずです。


相変わらず出る杭は打たれるのが日本社会なのです。

さらに女性の社会進出が全然進んでいません。

公務員、議員、起業の上級管理職など重要ポストの女性が非常に少なく

どれも世界ランキング100位以下程度と先進国とは思えない状況です。

女性の社会進出と安心して子供を産める社会の両立ができないと

生産性がいつまでも上がらず、少子高齢化に歯止めがかからず、

新たな発想が芽生えず、将来に内需面で大きなマイナスインパクトが

発生する事は火を見るより明らかです。


教育に関してもかなりグローバルスタンダードからズレた状況です。

まず東大は世界ランク31位と恥ずかしい状況。


米英はもとよりシンガポールや香港の後塵を拝する状況で、
留学生の受け入れや英語力の差がもろに結果に出ています。


上場企業の幹部社員の最終学歴はアメリカでは修士号が

当たり前ですが日本では4年生大学卒がほとんどで、

まさに就職ならぬ就社であり後のキャリアが断絶状態です。。


最後に日本は長寿大国で人口、平均寿命ともトップ入りしている唯一の国です。

世界一低い犯罪発生率、小さな政府、など世界に誇れるデータも多くあります。


暮らすという意味では安心で安全で世界一といっても過言ではありません。


これまでに個人的に20か国以上を訪問してきて、

日本の良いところ悪いところを客観的に感じてきました。

私も筆者の言うように日本ほど素晴らしい国は無いと思います。

そして本書で述べられているように、様々な問題点が明らかになった以上、

改善できる点は改善し将来起こり得ることに万全の対策をする事がリーダ―に求められます。


将来ある若者を育成し女性が社会進出すれば

生産労働人口も極端に下げずにキープ出来ることは明らかなのに

間違っても票取りだけの高齢者層を重視する政策はNGです。


このような事が続けばやがてボディーブローのように

じわじわと国を衰退に追いやっていく事でしょう。


また、既存の産業に加えて農業や観光といった

日本が元来有する素晴らしい資源を生かしていくことで

単純労働、低賃金からより収益性のある産業の育成にも貢献できるのです。


とにかく本書は日本の現状と将来を見据えるうえで大変参考になりました。


特に富裕層の皆様には本書を手にとっていただき

日本の将来を悲観したり重税を避けるために海外移住を検討する前に、

日本の素晴らしさを認識いただき、今一度再考していただきたいと思いました!





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