【大家MASA】大家MASA選書No.215 「自分は自分 人は人」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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和田秀樹氏の「自分は自分 人は人」です。

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近代化、工業化社会において重要視されるのは組織メンバーの均一性です。

個性や想像力、特殊能力よりもいかに秩序を守り組織の和を乱さないか、

が最も重要な評価ポイントであり、個々人にとっては組織内部の

熾烈な出世競争を勝ち抜く事がいわゆる“勝ち組”となる方法でした。

20世紀初頭のかつての日本の軍隊において中には

実戦経験の無い受験勉強が得意な者がトップを牛耳りました。

軍人なのに戦闘能力ではなくお勉強が重視される官僚化の様相を呈しており、

同期との出世競争を勝ち抜いた優秀な者の中には

20代で部下が1個中隊、大隊を持つほどの役職と管理範囲にもなりました。

(ちなみに組織論において官僚はオペレーションをキチンとこなす

存在として肯定的な意味ですが、ここではあえて一般的な官僚的な意味としています。)

そんな若者の中には先の大戦では大本営にて指揮を取り、

結果、現場の痛みが分からずミスリードをしてしまった例に枚挙に暇がありません。


現代でも官僚の世界では同様と聞きます。

最近の大企業の会計不祥事やマンションデータ偽装問題など

記者会見で謝罪する企業幹部の姿を目にする機会が多いですが、

彼らはこのような組織に何十年と過ごしてきて、守るべきものが

お客様、取引先、社員でなく、組織の継続と自身の保身を

第一プライオリティにしてしまうほど感覚が狂ってしまったのでしょう。

このように組織内部競争や均一性を重視した成れの果ては

管理職以上のジェネラリストの大量生産と組織のクリエイティビティの欠如で、

無意識のうちに官僚化傾向が促進されていくのです。

やはりアメリカのように官民で人材が行き来できる環境作りや

戦略的な中途採用の推進をしないと、前述の不祥事やブラック企業などは無くならないでしょう。

既に90年前後のバブル崩壊がこの工業化社会のモデル崩壊の動きを

示していましたが、個人レベルにおいても自分のマイペースで生きるというよりは、

ライバルとの比較を意識しながら生きるというある意味

不自由な生き方を強いられている方がいまだに多い、そんな印象を持ちます。

本書の最終章の“人の数だけいろいろな勝ち方がある”、はなかなか深い表現です。

組織のトップを目指して他人との競争で消耗するよりは、

自分だけの成功の指標を持ってマイペースで生きていく事の方が

これからにおいては価値が見いだせる可能性が高いと思います。

均一性から一歩抜きん出る事がむしろチャンスになるのです。

世の中の成功者とされる方々は、他人と争う事に重きは置かず

むしろ他人を幸せにし、自身の目標を達成するために自分を信じて

当たり前の事をやってきた、と異口同音に言います。

争うのでは無くマイペースで自然と勝っているのでしょう。

最後に私見ですが、本書に書いてある事はごく当たり前の事と感じます。

なぜなら私はマイペースだからです 笑

当たり前と感じない方は、まだ工業化社会の慣習に固執しているか

筆者よりも理知的に優れているか、でしょう。

ちなみに筆者の和田秀樹氏は精神科医・評論家で有名ですが、

典型的なエリートとおもいきや挫折を繰り返してきた

経歴の持ち主でなかなかマイペースな方であり好印象を持ちました。



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