【大家MASA】大家MASA選書No.214 「世界史の極意」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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佐藤優氏の「世界史の極意」です。

世界史の極意 (NHK出版新書 451)/NHK出版
¥842
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本書では世界史をアナロジカルに見るトレーニングが出来ます。


これはビジネスパーソンに非常に有効です。

過去に起きた事をアナロジー(類比)によってセンスが磨かれるのです。


筆者は、ロシア・グルジア戦争の2008年あたりを境に、

「新・帝国主義の時代」に突入したと言います。


ロシアのクリミア併合、中国の南沙、尖閣問題、EUの旧宗主国への投資、

いずれもアメリカの相対的な弱体化の影響があるでしょう。

...

新・帝国主義とは20世紀までの帝国主義と異なり

軍備拡大や植民地を求めての抗争は基本的にしません。


植民地の維持コストが高くつくため直接経営も行いません。


しかしながら、新・帝国主義の各国は仮想敵国が弱体化し

国際世論の潮目が変わって自国の権益を拡張する機会を常に伺います。



日本もまた新・帝国主義の一員です。その証拠に武器輸出三原則を緩和して

豪州にディーゼル潜水艦を販売しています。


まさに経済の軍事化です。


日本は19世紀まで独立して政治体制をもっていた沖縄を編入した歴史もあります。

アイロニカルに表現すると日本は“品格ある帝国主義”を志向しなければならないのです。


グローバル資本主義が強化されると国家としては徴税機能が

弱体化するため国家はかえって国家機能の強化になびきます。


最近では、NSCの設置、マイナンバー、、、全て該当しますね。



本題です。歴史は一つではありません。


例えば中学生向けの教科書に記載の第一次世界大戦の原因。


日本ではハプスブルク帝国の皇太子暗殺が第一次世界大戦の原因とされていますが

一方でロシアのそれはドイツの侵略を原因として自国の立場を正当化します。


また未だに中韓との係争の元になっている教科書問題はこの最たるものでしょう。


ちなみに南京大虐殺は様々な実証データから存在自体ありません。

史実と異なる事を記憶遺産に登録するユネスコはどうかと思います、、、


さて、歴史には“ゲシヒテ”と“ヒストリー”という2つの概念があります。


前者は歴史上の出来事を関連させる考え方、

後者は年代順に記述する編年体です。



イギリスの中等教育の歴史教科書では、

帝国主義の失敗の研究を重点に置きながら様々なアングルから議論を行い、

失敗の原因についても探求します。


周知の通り日本の教科書の主な記述はゲシヒテでは無くヒストリーです。


これは単なる試験対策の暗記重視の表面的な内容で考えさせる力が欠如します。


現在の歴史認識問題、大東亜戦争の総決算について、
国民レベルで思考し結論付けが出来ていない事が根深い原因だと思います。


19世紀末の金融資本主義が引きおこした貧困、

社会不安に対する3つの処方箋は植民地主義、共産主義、ファシズムでした。


これらは結果的に失敗したのは周知の通りですが、
当時は為政者から正当化され民衆から指示されていたのですが、

今日は同様の動きが起こりそうな雰囲気があります。


2008年頃から新・帝国主義の時代が始まったと触れましたが

同じころ経済面ではリーマンショックなど資本主義を根本から揺るがす事態が起き

主要各国は金融緩和に舵を切りインフレ政策を進めています。



帝国主義の時代には資本主義がグローバル化していくため

国内では貧困や格差拡大という現象が現れます。


富や権力の偏在がもたらす社会不安や精神の空洞化の状況下において

国家はナショナリズムによって人々の統合を図る事になります。
またこのような時に、復古主義や原理主義が台頭する可能性があります。



先進国も例外ではなくスコットランドや

沖縄では自身の民族性を認識するようになっています。


こういった世界になるという事は立場や見方が異なれば歴史=物語も異なる、

という自覚を持って歴史に関する理性を鍛え上げていく事で

世界中で起きている出来事をに触れる際に多面的に解釈ができるようになるのです。


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