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成功法則の古典中の古典、「バビロンの大富豪」をご紹介します。
- バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか/グスコー出版
- ￥1,620
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著者のジョージ・S・クレイソンは1920代に古代都市バビロンを
背景にした人生哲学的寓話を発表。
それが次第に金融業界や企業経営者に知られる事となり
欧米ではロングセラーとなっています。
（でも、その直後に皮肉にも世界大恐慌となりました）
元奴隷が借金を返済した上に、自分の資産を築いた事は、
どんな人間であっても独立と自尊心を勝ち取る事が出来る、
と勇気づけられ、原点を思い返したい時には本書を何度も読んでいます。
ちなみに、バビロンは紀元前540年頃にペルシャに滅ぼされるまで
長きに渡り栄えた要塞都市で、バビロニア人は、優れた商人であり、
売買に必要な金を発明し、約束手形や所有権権利書までも使用していました。
天然資源に恵まれていた訳でもなく、ユーフラテス川があっただけです。
現代なら、シンガポールや香港、モナコなどに例えられるでしょう。
今では悠久の時がその都市を土へと帰しバビロンの知恵」だけが
現代の我々に生き続けているのです。
なんともロマンチックです。
以下は、本書の中盤に展開する
「富をもたらす黄金の七つの知恵」です。
これを読んでピンと来るかたは
お金に関するセンスがあると思います。
１．財布を太らせることから始めよう
２．自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
３．貯めた貯金は寝かさずにふやすべし 金の流れこそが財産
４．損失という災難から財産を守るべし 元本を確保
５．自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
６．将来の保障を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし
７．明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、良く学び、自尊心を持って行動すべし
その他、なるほどとうなずける深い言葉が
いくつも散りばめられています。
「望みなければ達成なし。強く明確な望みを持つべし」とは、
かの吉田松陰の言葉に酷似します。
「自分の最大の敵、それは自分自身であり、
失敗の原因とは、断固たる決意で迅速に
行動することが求められる時に、不必要にぐずぐずする習癖」
「幸運はチャンスを掴むことによって誘い込むことができる。
幸運の女神は行動する人間にしか微笑まない。」
「自分の魂は奴隷のものか、それとも自由人のものか。」などなど
会社や事業に捧げすぎていて、
本来の自由を失っていないか？ 考えさせられます。
本書の真髄部分をなしている原則は不変であり、
現代においても参考になる知恵を吸収できる事でしょう。
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