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伊藤忠商事の社長、中国大使を歴任された
丹羽氏の「中国の大問題」をご紹介します。
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中国と聞くと、直近では尖閣諸島、靖国参拝の問題など
両国は1972年の日中共同声明以降で比較的安定していた
バランスを民主党が崩したと状況とも言えますが、
冷静に中国という国の存在を考えなければなりません。
中国は世界の工場から世界の消費市場へと変貌し、
少子高齢化により消費が減っていく
日本にとって重要な市場であり続けるのです。
中国は世界第2位の経済大国となり、貿易額も1位になり
その大きさから日本にとって脅威とも取れる報道が多くありますが、
実は数々の問題を抱えています。
都市と農村の格差、国有企業の経営体質、
テロや暴動、民族問題(日本の人口に相当!)、役人の不正、、、、
南京大虐殺や伊藤博文を殺害した者の記念館が良く報道されますが、
一方、かつて満州開拓団の本部があった黒竜江省には、
周恩来の指導で作った日本人の墓地があります。
終戦時にソ連に追われて亡くなった日本人7000人を埋葬した
この墓地は絶命の状況でも中国人に危害を与えなかった
日本人に対する感謝の表れとも言えます。
98%の中国人は日本人にあった事もないのですが、
中国の地方のTVでは、未だに日本人のイメージは
軍服を着てサーベルを提げ、中国人を殺す悪者と報じられています。
両国の報道や教育はどうも緊張を生じさせる
フィルターが掛かっていると思わざるを得ません。
嫌中憎韓は、世界では通用しません。
世界のあらゆる地域に中国は進出しており、
日本の存在感が相対的に減少しています。
また日本のODAで中国に派遣される人数が
100名から40名へ減少するなど、せっかくの相互理解の機会を
失っているとも言えます。
一方でアメリカと中国の関係は強くなっています。
2012年のハーバード大学の中国留学生582人に対して日本人は13名。
ロビーストの数も多く人脈の厚みに差が出ています。
これは、共産党幹部や国営企業の子息や縁者などが
アメリカなどに資産を逃がして本国に居住するリスクから
逃避している背景もありますが、、
日本の同盟国であるアメリカは21世紀においても
世界の最も重要な国です。
同国とのコネクションを強く保ちつつ辛抱強く
外交を積み重ねていく必要があります。
太平洋戦争勃発前に米中は親密な関係でした。
アメリカは開戦前から中国空軍を援助していました。
特にルーズベルトの祖母が中国に住んでいて、
本人も親近感があったとのエピソードもあります。
歴史は繰り返してはなりませんし、
日中関係の動向は世界中に影響します。
日本はもっと戦略的にしたたかに両国と付き合うべきでしょう。
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