昨年9月に、2泊3日のマレーシアジョホールバル、シンガポールツアーに参加しました。
訪問の目的はイスカンダル計画の下、開発の進むマレーシアジョホールバルの成長を確認したかったのと、永住権の取得に興味があったからです。
イスカンダル計画とは、 2025年の完了をめざしており、1,100億米ドル(約9兆8,758億円)の投資が見込まれる国家プロジェクトの事です。プロジェクトは5ブロックに分かれており、総合的な街づくりが行われます。
Aゾーン ジョホールバル中心区 ビジネスセンター
Bゾーン ヌサジャヤ 新市庁舎 高級住宅街
Cゾーン 西部ゲート 輸送基地
Dゾーン 東部ゲート 工業団地
Eゾーン SENAI SKUDAI 空港
ちなみに、マレーシアは現在の2,700万人の人口を将来的には8,000万人まで増やす計画があります。国土は日本の約90%の面積でフィリピンと同じくらい。現在は国土の広さに比べて以外なほど人口が少ないのです。今後、外国人を含めて計画的に人口を増加させること。これは永住権の取得、不動産投資をする上では非常に大きなメリットです。
■マレーシアの人口ピラミッド。他のASEAN各国と同様きれいな三角形です。
また、隣接するシンガポールの物件との価格差が8倍程度あります。両国の不動産物件はアービトラージが成り立つのです。ジョホールバルは、シンガポールのチャンギ国際空港からクルマで約40分程度で行ける都市です。これほど近いため、中にはジョホールバルに居住し、シンガポールに通う人も数万人単位で存在するとの事です。
実は、歴史的にマレーシアはシンガポールと仲の悪く、国王であったイスカンダル王が無くなってから国交が良好になっているとの事。
また、高速鉄道の施設も予定され、シンガポールの次の駅がジョホールバル、その先はクアラルンプール、タイのバンコク、アユタヤ、最終的には中国の北京へとつながる壮大な構想もありますので、成長のポテンシャルが極めて高い事が伺えます。
さて、一日目は、夕方にホテルに到着しGlobal社の皆さん、ツアー参加者とディナーです。マレー料理は結構辛いですが、店員さんに確認すれば辛くない料理も選べます。ちなみに、マレーシア人は、主に、マレー系、中国系インド系の人種で構成されますが、トリリンガルの方が多く基本的に英語が通じます。
翌日、ジョホールバルの開発地域のツアーです。ジョホールバルは広大な範囲で地区ごとに開発が進められており、教育、商業、娯楽といった分野に力を入れております。教育に関しては、ケイトさんが卒業した事で有名なイギリスの名門校であるマルボロカレッジが今秋開校します。日本人でも入学する方がすでにいらっしゃいますので、インターナショナルスクールなどを検討されている方の選択肢の一つになると思います。
また、キティランド、レゴランド、シャングリラホテル&リゾートの進出も予定され、世界中から注目される都市である事は間違いありません。
移動中にロードサイドや、開発風景をチェックします。まず、一般のマレーシア人の家は2階程度の低層階がほとんどで、コンドミニアムは欧米人、日本人、韓国人、中国人といった富裕層、外国人向けである事がわかります。
クルマに関しては、日本と同じ右ハンドル、左側通行で違和感がありません。マレーシアにはプロトンという国産メーカー(三菱自動車との提携)があり、外車は保護的な関税がかけられます。日本車をはじめBMW、メルセデスといったクルマもありますが、100%の関税がかかるので一般人には手が届かないものとなります。但し、マレーシアの中古車市場では中古車の値落ちは少なく、資産の一つとして見なされるそうです。
エリアによっては、まだ開発に着手されない状態ですが、大型のダンプカーがひっきりなしに行き来しており、開発が進んでいる事が伺えます。ジョホールバルの国会議事堂や政治の中心部となるエリアも見学。
■ジョホールバルの政治の中心部 人気も無く広大な敷地でした。