どうしても無理です | まーちゃんのブログ

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誰かに読んでもらうつもりで書くと、自分の考えがよくまとまってすっきりするので、このブログを始めました。

* どうしても無理です *

世界は欺瞞と搾取に満ち、どんどん悪い方へ向かっているのでしょうか。

私は幸福は気持次第だと思っていました。だから幸福だと信じれば幸福になれる。しかし、それは無理やり信じているだけではないのか。そういう疑問も浮かんできました。現実は無視して、自分を欺いて、俺は幸福だと叫んでいるだけではないのか。本当は幸福じゃないのに、不幸だという気持を封じ込めているだけではないのか。

この疑いを検証するために、私は、ニュースやネットに流れているあらゆるマイナスの情報を信じ、自分の具体的な境遇を不幸であると信じてみることにしました。世界は悪い方へ向かっている、私は不幸だと。

どこかで必ず殺し合いが行われ、残酷な行為の餌食になる人に救いはない。世界経済は、非生産的な、お金の取引だけで儲ける人で混乱し、いずれ大変な破たんが来る。環境は修復不可能なまでに破壊され、自分勝手な人間たちには大きなしっぺ返しがもうすぐやって来る。震災の教訓を生かせない日本人は世界から孤立し取り残され、高齢化社会と借金の付けで永遠の不況と悪循環の道をたどり始めている。私の収入は激減し、明日の生活費のことばかり考えるようになる。私の人生は下り坂で、もうすでに3分の2を無為に生きてしまった。老後の蓄えもなく、贅沢もできない。少子化で、私の英語塾はどんどん生徒さんが減り、立ち行かなくなる。

そう信じ込もうとしました。特に最後のは現実問題なので、冷や汗が出ます。一つ一つ信じようとしました。過去と現在の事実や数字をもとに信じようとしました。

ところが、どうしてもだめなのです。どうしても過去から、現在、未来に至るまで、とんでもなく明るい光がさしていて、不幸のかけらも見つけられないのです。自分勝手な私は、遠い聞いたこともない地域で飢餓に苦しんでいる子供たちの状況を、身近に感じることはできません。きっとその人たちもにも、今救援隊が向かっていて、すぐに事態は好転すると思ってしまうのです。

どんな暗いニュースでも、それはいいことなんじゃないかと思ってしまいます。世界は確実に良くなっています。決して逆戻りはしていません。軍国主義や無意味なしきたりの時代に戻ることはありません。環境を心配する人がこんなにいるんですから、環境は破壊されません。人は太古の昔から自分のために生きてきました。そうして子孫を残してきました。自分のためだけでも、人のためだけでも、子孫は残せないことを学んできました。人類は必ず生き残ります。震災で打撃を受けた日本は、放射能の問題を今後90年は引きずります。高齢化とリーダーシップ不足で、国力は落ちる一方でしょう。でもそのどこが悪いのでしょうか。貧しい国、日本。そのどこがいけないのでしょうか。震災の傷跡や放射能は、時間をかけて改善することになるでしょうが、必ず改善します。これまでの経過は残念ですが、必ず良くなっていきます。実際少しずつですが良くなっています。私の収入は減りましたが、まだ食べ物に困っているわけではありません。4畳半に住んで、キャベツと大豆ばかり食べていたころだって、危機感はありませんでした。今のさらに半分の収入になったって、まだまだやっていけます。英語塾をやめなければならなくなったら、やめてどこかに職を見つければいいじゃないですか。月11万円くらいもらえれば、十分です。今後4年以内にまた大きな地震が来るかもしれません。でも、準備は万端です。いつでも来い、といったところです。

私は、今の10分の1の生活になってもまだ幸福だと思います。今より幸福かもしれない。貧乏なときの方が笑い声が大きいような気がします。私が大声で笑っているときは、貧乏を楽しんでいるときです。

そんな風に何でも楽しめる時代。なんていい時代なんでしょう。なんて面白い時代なんでしょう。なんて安全な時代なんでしょう。この時代を作ってくれた先人たちと現代の同僚に感謝します。

ありがとう。


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