NHKのど自慢予選大会 明石 | OH!江戸パパ

OH!江戸パパ

隠された史実にズームイン!歴史ハンター「大江戸おやG!」のブログです。

本日は先日行ったNHKのど自慢予選会について応募方法から解説します。

 

 

のど自慢は日曜12時から放送されていますが、まず出場者はどうやって決められているかといいますと、はがき審査で一次を通った250組が前日の土曜に本番と同じ会場で12時頃より予選が始まり、午後4時頃予選終了から審査に入り、当日午後5時頃、小田切アナウンサーから20組の合格発表があります。

 

明石市民会館、会場入り口の様子

 

あらかじめ歌の50音順で順番が決められていて(合格はがきに記入されています)20組毎にステージに上がり、順番に生バンドで歌っていきます。時間はイントロも含めて30~45秒くらいで、歌詞をわすれる人や出だしを間違える人は印象が悪いようです。これはステージ用のスピーカーが無く、自分の声が聞こえないせいもあります。

 

予選会の様子、カメラはOK(ノーフラッシュ)

 

合格した20組は8時頃まで打ち合わせがあり、翌日は朝7:45分に集合しリハーサルがあります。本番までの道のりを箇条書きにしてみました。

 

①NHKのサイトよりのど自慢の年間スケジュールをチェツクし地元である大会をさがす。地域に貢献する大会の為、他県である大会に応募してもやはり通りにくい。

 

②所定の様式の往復はがきで申し込む、この際曲目と応募の動機は必須で応募動機に共感できるほど一次審査は合格しやすい。ちなみに今回の総応募数は1500枚ではがき審査で六分の一の250枚が当選しました。一年に一度くらいしか同じ県に来ないとして、5~6年に一度しか予選の舞台に立つことができない計算になります。

 

③審査に通れば諸注意と歌う順番が書いた返信はがきが送られてきます。予選ギリギリ2週間前くらいに来るので余裕がありません、当選する予定で練習と衣装の用意はしときましょう。

 

④当日は現地の本会場集合10:45~11:45分で受付が始まりました、予選会出場者用の入場口と受付があり、予選会観覧(応援者)用の入場口と受付も別にありました。ちなみに出場者は当選はがきを提出して受付し入場後は出入りは自由でしたが、観覧者は先着順に受け付け、再入場はできませんでした。観覧者はある程度の飲食物は用意しておいたほうが良いかと思います。

 

受付の様子、奥は出場者用、手前は観覧者用、一番奥にはのど自慢みやげコーナー

 

⑤会場観覧席の前半分は出場者の待機場所、後ろ半分は観覧者の応援席となっていました。250組の出場者は20組づつステージに上がり一組づつ歌っていきました。バンドは本番の演奏者がそのまま演奏していて、あいうえお順で出番が決められていました。ですから同じ曲が何人も重なる場合は死の組になります。ゲストに合わせた曲は数人続けて同じ曲でつぶし合い、優劣がはっきりわかりこの世の地獄を見ます。

 

舞台袖でステージに上がる順番待ちの様子、ボードには次にステージに上がる番号が。

 

⑥演奏時間は一組当たり30秒~45秒、アシスタントの女性が「ありがとうございました」と言ったら審査終了です、中には欠席したり後から来る人もいて、まだ歌ってない人も一番最後に歌うチャンスをもらえます。ちなみに「のど自慢」という古い映画がありますが、ほぼ現在と同じのど自慢の内幕や全体の流れが描かれていて、非常に参考になります。

 

前方半分のイスは出場者用、後ろ半分は観覧者用、ステージは本番と同じ

 

⑦ステージを降りたら、小田切アナウンサーから簡単に応募動機等の質問があり、終わればまた出場者席に戻ります。

 

⑧会場は動画撮影禁止・カメラフラッシュ無し撮影OKです。ここで重要な事はロビーで20分遅れでステージを録画したビデオを放送してくれています。つまり自分達のステージが終わればロビーに行き自分達がのど自慢に出ているような画像が見れます。動画撮影禁止と書いていましたが、みんなテレビ画面を動画で撮っていました。これはNHKの係りの人も黙認していました。会場では写真を撮り、後でテレビ画面の動画を撮るのがパターンのようです。会場での動画撮影は進行の人から再三注意がありました。

 

時差再生コーナー(20分遅れで再生)

 

⑨自分達の出番が終われば後は5時頃の合格者発表待ちで、食事にいったり、のど自慢のお土産を買ったりする時間が取れます。

 

⑩4時ごろ全員終了した後、1時間くらい審査の時間があり4:45に戻るよう指示があり、いよいよ小田切アナウンサーから発表がありましたが残念ながら失格。

 

⑪合格した20組はPM8時くらいまで打ち合わせがあり、また翌日はAM7:30に会場集合でリハーサル、かなりのハードスケジュールです。

 

小田切アナウンサーと当日250曲を4時間かけて演奏したバンドメンバー

 

以上、合格しませんでしたが本番と同じ生バンドで同じステージに立て楽しい一日でした、ほぼ一日掛かりで予選を行い、超絶うまいプロをめざす女子高生の方や、プロなのに身分を隠して出場を勝ち取った方(このかたは鐘二つでした。)、普段なら合格するような方も、最近ののど自慢で同じ曲やパフォーマンスでかぶり番組編成上合格できなかった方、悲喜こもごもでした。

 

予選会場がどよめくくらい超絶歌がうまい女子高生は合格していましたし本番でもチャンピオンになりました、この子はおそらくプロの方より歌はうまいです。盛り上げ枠や地元枠、学生枠、お年寄り枠、ゲスト枠、歌うま枠等バランス良く選ばれていましたが、絶対的に歌がうまい出場者は二人しかおらずアイデアしだいで出場のチャンスはあり次回に向けて挑戦を始めます。のど自慢は見るのは楽しいですが前日にこんな一日掛かりの壮絶な戦いがあるとは思いませんでした。

 

落選していうのもなんですが、合格基準は公表されませんので、合格した方から合格基準を推測します。

 

①番組が求める枠を明確に打ち出す・・今回は地元福祉枠(あるかないかは不明)で応募

 

②30秒~45秒くらいで判定されるので、出だしは大事。出だしで間違えるともう一度最初からやらせてくれるがみな落選していた。

 

③盛り上げ枠でいく場合は明るく笑顔で元気に、衣装もダンスもはでに。楽しい歌で踊りも決まればオープニング枠にも入ります。

 

④うたうま枠で行く場合は、仲間内でうまいくらいでは合格しない、会場がどよめく、拍手が沸き起こるくらいだと合格する。

 

⑤地場産業枠は仕事着で地元色を打ち出し、地域の産業をアピールする。泥臭い歌を歌ったほうがいいかも。

 

⑥年代別枠はお年寄り、学生等のくくりで本番でも敢闘賞候補になりやすい。お年寄りで元気に歌う姿は共感を呼びます。

 

⑦お笑い枠、盛り上げ枠と少しかぶりますが、衣装や被り物で目立ちおもしろい動作で意表をつく、これもはまれば敢闘賞候補になる。

 

以上、自分が本番でできる役割を想定して特化すると合格しやすいと思います。どの枠にもはまらないと合格は無理だと思います。

 

またこの日、おーおー!とほとんど大声でさけんでいるだけの北海なんちゃらという歌を歌ったおじさんがいて、インパクトが大きかったのか

なんと合格されていて本番でも敢闘賞を取りました。歌が下手で踊りもできない方はインパクト枠(あるかないかは不明)で応募したらどう

でしょう。

 

YMCAをコミカルに歌ったおじさんは通常だったら絶対に合格レベルの盛り上げ方でしたが、近々の週でYMCAで敢闘賞を取った男子高校生がいて番組編成上で不合格になったと思われます。申し込んだら曲は変更できないので、予選までの放送で同じ曲が採用されたら不合格の確率は高くなります。これを回避するのは不可能ですが、のど自慢で頻繁に歌われる曲は避けたほうが良いでしょう。

 

一番最初にMCの方があがらないコツをアドバイスされていて、「隣の人、右左をみてあいさつしてしゃべったらもう会場全員親戚です。」という事で会場が和やかになり、極端にあがる人はいませんでした。

 

会場前には記念撮影できるのど自慢の看板がありました。