一昨年、男性看護師の数は6万人を突破し、初めて女性医師の数を上回った。看護師不足の中、その存在感が高まる一方、医療現場ではまだ少数派なのが現状だ。そんな彼らが抱える問題や悩みを話し合う「全国男性看護師会」(代表=三重県立看護大・前田貴彦准教授)がこの春、発足した。今後、将来を担う看護学生らの支援も行いながら、男性看護師のさらなる増加に向け、活動を本格化させる。【敦賀陽平】
同会は、小児看護の経験のある前田代表が一昨年秋に設立した「三重男性看護師会」が前身。発足後、三重県内の男性看護師のネットワークが広がる中、他県からも「参加したい」との声が上がり、「地域を超えたつながりをつくりたい」(前田代表)との思いから、今年4月に活動を全国に展開することになった。
会員数は現在60人。病院で働く看護師が中心だが、北海道や神奈川など、全国各地にすそ野を広げている。今月5日に津市内で開かれた発足会には、男子高校生や女性看護師らも駆け付け、全国から約50人が集まった。
前田代表は、「今後、身近に起こっている事例などを発表する場をつくり、現場の声を発信していくほか、看護学生や高校生のサポートにも力を入れていきたい」と話す。
来月下旬には津市内で、看護職を目指す男子高校生や男子看護学生、保護者らを対象とした「サマーキャンプ」を開き、男性の看護職の現状を伝える説明会やグループワークなどを行う。また、11月下旬には同市内で発足後初となるシンポジウムの開催も予定している。