(CNN) 今年3月から消息不明となっているマレーシア航空370便の捜索を主導してきたオーストラリア運輸安全局(ATSB)は22日、新たな捜索範囲を25日に発表すると表明した。



マレーシア機の捜索は5月にいったん中断され、再開は8月以降になる予定。ATSBによると、不明機に関するデータを改めて分析した結果、捜索の対象はこれまでに特定されたアーチ状の範囲に沿って、さらに南方へ数百キロ移動した海域になる見通しだという。



同機が着水または着地したとみられる位置のアーチは、人工衛星の通信履歴に基づいて算出された。捜索チームはこれをレーダーのデータや機体のエンジン性能の試算と照らし合わせ、捜索範囲をインド洋南部に絞っていた。同機のブラックボックスが発した可能性のある信号が探知され、米軍の無人潜水機を投入して海底を徹底的に調べたが、機体は発見されなかった。



ATSBはマレーシア政府の依頼を受けて捜索を主導してきたが、今後は民間企業に委託するとの方針を示している。



失踪の原因を巡っては、英紙サンデー・タイムズが22日、捜査状況に詳しいマレーシア当局以外の業界筋の話として、「人為的な操作だったとすれば最も有力な容疑者はザハリエ機長だ」との見方を伝えた。機長の自宅にあったフライト・シュミレーターに、インド洋南部への飛行や短い滑走路での着陸をプログラムし、その後削除した形跡が残っていたことなどが根拠とされる。



一方、マレーシア警察の報道官はCNNとのインタビューでこの報道を否定し、「あらゆる角度から捜査を進めている。現時点で何も結論は出ていない」と強調した。