7大会連続のW杯出場を自らで祝うかのようなゴールラッシュだった。猶本や乗松ら若手の控え組が中心の先発布陣で臨んだ日本は、格下のヨルダン相手に大勝。経験の少なさからか、やや硬さが目立ったものの、攻めの姿勢を貫いた。



 序盤からボールを支配したものの、パスをつないで深く切り込む本来のスタイルをうまく出し切れず、ミドルシュートを打ち込む展開が続いた。



 均衡を破ったのは前半25分すぎ。宇津木の浮き球の長いパスに、吉良が頭で合わせ、自身代表初得点を挙げた。第1戦のオーストラリア戦で先発しながらも途中交代となり、「何もできず、人生で一番悔しかった」と話していた22歳にとって、名誉挽回への思いを込めたゴールだった。



 1次リーグ3試合で新旧選手が一丸となってつかんだW杯切符。それでも、まだアジア杯初優勝という目標は残っている。今大会を含めてアジア杯を9回経験してきた澤は「アジアはそう簡単ではないとわかっている」と気を抜かない。



 今大会では若手にフル代表の国際大会の場数を踏ませる狙いもあった。佐々木監督は「チームの底上げをしたい」とW杯に向けて選手層の強化を見据える。次代の礎を築き上げるためにも、これからの戦いで真価が問われる。(吉原知也)