プロ1年目の昨季は3勝0敗。2年目の今季もここまで2勝と負け知らずだった日本ハムの大谷にとうとう黒星がついた。4月27日、初の中6日で先発マウンドへ臨んだ大型右腕は自身がパ・リーグで唯一まだ勝ち星のないロッテ相手に9安打5失点。もっとも自信を持つ直球を狙い打たれる悔しい敗戦となった。



 ロッテは今季ここまでの大谷の投球内容を徹底分析し、対策を練った。昨季よりコントロールにばらつきはなくなったが、変化球がストライクになる確率はまだ低いため、直球狙いを基本とするよう選手に指示。堀打撃コーチは試合前、「ポイントは追い込まれる前の好球必打。バッティングの基本をどれだけ徹底できるかでしょう」と話していたが、その通りの展開となった。



 打線は大谷の立ち上がりをいきなり捉えた。一回先頭打者の伊志嶺がまず球速148キロの直球をライト前へはじき返すと、続く2番の鈴木も強攻して149キロを引っ張るライト前ヒット。無死一、二塁とした。



 そして3番の井口は133キロの抜けたフォークボールをレフトスタンド中段へたたき込む先制3ラン。井口の頭にはフォークが来ることも織り込み済みだったという。「去年の大谷はあまり投げていなかったが、今年はカウントを取るボールに使っている。イメージが変わったとミーティングでも話が出ていた」



 猛攻はこれにとどまらなかった。1死から5番の角中が内角へ来た147キロの直球をライトスタンドへソロ本塁打。「体は直球待ちで、頭の中には変化球も置いていた」と角中。今季の大谷の印象については「まとまった感じ。去年の方がスピード感があり、(制球が)荒れていたので嫌な感じはあった」と語る。



 さらに三回は1死一塁で、サブローが144キロの直球をはじき返し、左中間を破るタイムリー二塁打。「ストレート1本を狙い打ちした」としてやったりの表情を見せた。結局、ロッテが大谷へ浴びせた9安打のうち、6本が直球を捉えたもの。チームの作戦はピタリと的中した。



 7回117球で降板した大谷は「初回は真っすぐ、変化球ともに腕が振れていなかった。先頭打者を出し、慎重になって余計なことを考えてしまった」と無念の表情。「一番悪かったのは5点目」とサブローの一打を特に悔しがった。



 初めて中6日で先発したことについては「特に影響はなかった」。初黒星についても「個人的には(感想は)特にない」としたが、チームはこれで今季ロッテに勝ち星なしの6連敗となり、「きょうは勝ちたかった」と大谷は残念がった。(三浦馨)