原子力規制委員会は13日、事実上の合格証となる「審査書案」を優先して作成する原発を九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)に決定した。規制委に審査申請中の10原発17基のうち、川内が最も早く審査を終え、再稼働一番乗りとなる見通し。電力需要が高まる夏までに運転する可能性もある。
規制委の田中俊一委員長は同日の定例会見で「(原発の)立地に適合性があるかどうかの判断で、地震や津波など自然現象についてクリアできた」と川内が優先される理由を話した。
優先原発の選定で、規制委は基準地震動(想定される最大の揺れ)を重視。この日の会合で地震・津波担当の島崎邦彦委員長代理は「川内だけは(基準地震動が)すでに確定している」と言及。設備面の安全対策を担当する更田(ふけた)豊志委員も「重大事故対策で九電が示したものは満足のいくものだ」と述べ、審査で問題が出ていないとした。
川内には今後、審査チームの人員を集中的に投入し、1カ月程度で審査書案を作成する。その後、約4週間の意見公募や地元での公聴会を経て、審査は終了。原発の再稼働には地元同意も必要となる。
一方、他の原発については、基準地震動が決まっておらず、島崎氏は「もう少し基本的な審査が必要」と述べた。
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